2015-02-22 14:59 | カテゴリ:所見日記
今の研修先の農業法人はユルユルで、例えば仕事してたらお婆ちゃんとかが、ストーブで鍋作ってて、イノシシの肉とかが、どこからともなく出てきて、猪鍋が完成し、お昼にそれ食べてたら、どこからともなくなぜかビールが出てきて、プチ宴会が始まって、昼からみんなほろ酔いで仕事・・・な~んて状況です。

そんな話し聞いたら「田舎ってのんびりでいいな~」って幻想を抱いてしまいそうですが、彼らの農業法人での給料は月5万いってませんから。
農業で食べている人はいません。
みんなボランティア気分です。

しかも今年は米価暴落で赤字となったため、農業法人だけに許された特別な給与制度「従事分量配当」により、なんと賃金3割カットです(´・ω・`)しょぼーん
※従事分量配当についてはコチラ参照

でも賃金低くても、のんびりしてて、年金暮らしのお年寄りにはいいじゃないかと思うじゃないですか?

中身の人間関係はドロドロで、組合員同士で仲悪いですよ。
人の悪口ばかり言っています(´・ω・`)しょぼーん

だって、元々みんな自分一人で農業やってきてて、「自分が大将」って思っている人達です。
地域の集落法人が出来たからみんなで仕事していますが、みんな自分のやる仕事が正しいと思っている人達です。
そんな人達が集まって一緒に仕事したら揉めるのは目に見えています(´・ω・`)しょぼーん

みんな他人のやる仕事が気に入らないのです。

なので、ある野菜に力を入れているのですが、その野菜については、男の担当者を一人決めて、あとは全員お婆さんが作業しています。
男二人以上いると絶対揉めます

しかしそうなると、収穫とかで忙しい時にお婆ちゃん連中からこういう不満が出てきます。
「どうして男の人は収穫手伝わないのか?」

今年は前言ったように従事分量配当で3割給与カットなので、さらに不満が噴出して人間関係ドロドロしてきていますよ(´・ω・`)しょぼーん

これが水不足の年になるとさらに大変ですよ。
絵に描いたような中山間地域で水が足りない地域なので、水不足の年になると水戦争が起きます。
90歳過ぎたお婆ちゃんが
「8年前の水不足の時は大喧嘩が起こって大変だった・・・あの悔しさ・・・一生忘れない」
と泣きながら言っているのを聞いて、
「30~40年前じゃなくて、8年前ですか?!割と最近ですね(´・ω・`)しょぼーん」
って思って聞いていました。。。

こういうのは営農法人に限った話しではありません。

前の研修先は個人農家でしたので、夫婦で仕事しているのですが、絶対お互いの仕事には干渉していませんでした。
お互いに相手の仕事が気に入らないのですが、文句を言うと大喧嘩になって、夫婦なので家でまでそれを引きずると最悪なので、何も言わないのです。

最初は多分旦那さんがメインでやっていたのでしょう。
奥さんはお手伝い程度みたいな・・・

でも個人農家なので収量とかが家計に凄い影響を与えます。
家計を預かる奥さんとしては、農作業を手伝う内に、収量を上げるために力が入っていき、いつのまにか旦那さんより強くなっているというパターンです。

それに奥さんも最初は何も知らないから、うちの旦那は凄い農家だと思っていたとしても、農作業をやりだすと、
「隣の農家は反当6トン取ってて、うちは反当4トン・・・あれ?うちの旦那・・・雑魚?」
って気づいちゃったらアウトです(ノω・、) ウゥ・・
旦那の指示に従わなくなります(´・ω・`)しょぼーん

重労働の上、所得は低く・・・楽しようと設備投資したら借金で苦しみ・・・さらに人間関係は大変と・・・法人・個人どちらとも、農家は大変ですよ(ノω・、) ウゥ・・

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