2013-12-07 17:22 | カテゴリ:雑談
もう相当前の話です。
塩漬けマンは田舎から大学で上京しました。
東京に住み始めて、すぐ「そうだ!秋葉原へ行こう」と思いました。

当時の秋葉原はまだ萌の侵食があんまり進んでなく、電気街という感じでした。

お昼ご飯を食べようとラーメン屋に入りました。
ラーメンを注文し、待っていると、目の前を茶色い物体が通り過ぎました。

!!! 今のは・・・世に言うゴキブリではないだろうか・・・」

実は塩漬けマンはゴキブリを人生で一度も見たことがなかったのです。
記念すべきファーストコンタクトが秋葉原のラーメン屋!

虚をつかれた塩漬けマンは凍りつきました。
「初めて見たけど。。。なんて邪悪なオーラを纏っているんだっ!」
それまで塩漬けマンは
「どうしてみんなゴキブリをそんなに嫌がるんだろう?カブトムシと変わらないじゃないか」
と思っていました。
しかし実際のゴキブリを見て納得です。
あれは本能的に忌避される何かがありますね・・・

アイコンタクトで店員に訴える塩漬けマン。
必死のアイコンタクトに気づいた店員が取った行動は・・・なんと布巾をゴキブリに載せておしまい。
「え・・・?それだけ?ゴキブリが這い出てこないかな・・・」

しかし塩漬けマンはようやく自分が置かれた状況を理解しました。
よく周りを見渡せば、軽く20匹以上のゴキブリが見つかる、まさにゴキブリに占拠されたお店だったのです。

「まじ・・・か・・・」
しかし、隣を見ると見目麗しい美人OLが平気な顔でラーメンをすすっています。
「なんと・・・東京のおなごはたくましいのうぅ・・・いや、これが東京スタンダードか・・・ここで騒いだら田舎人だと馬鹿にされるな・・・」
そう思った塩漬けマンは平静を装って出てきたラーメンをすすりました。

ラーメンをすすりながらも敵(ゴキブリ)の動向をチェックです。
軽く視界に入る10匹以上のゴキブリの動きを確認しながら、
「孫氏もおっしゃっていた!敵を知り己を知れば百戦して百戦あやうべからず・・・まずは敵を知ることだ」
何せ、ファーストコンタクトなので、飛ぶのかすら知りません。
「飛ぶとしたら・・・これは強敵だぞ!索敵範囲を広げないといけない・・・」
そんな事を考えながら、どうやら飛ばない事を確認。

しかし、床や壁のゴキブリはまだ我慢できます。
問題は天井を這っているゴキブリ
落ちてきて、ラーメンの中に入らないだろうかと恐怖に打ち震える塩漬けマン。

しかし、ここでみっともない姿を見せては田舎人の名折れ
全田舎人を代表して東京人に負けるわけにはいきません。
特に隣で余裕綽々とラーメンをすすっている美人OL
貴様にだけには絶対負けない!

っと、勝手に対抗心を燃やし、不沈艦日記風に言うと、「王者の風格」を纏いつつ、心の中では
「まじやべ~早く早く食べるんだ」
と思いつつも、急いで食べると勝った事にはならないと、あくまで「王者の風格」で悠然とラーメンを食べる塩漬けマン。

ラーメンを食べ終わった塩漬けマン・・・しかし・・・スープを全部飲み干さないと真の勝利とは言えない!っと最後の力を振り絞ってスープを飲み干しました。
隣でラーメンをすする美人OLに
「ふ・・・ナイスファイト」
と心の中でエールを送りつつ、走り出したい気持ちを隠して、あくまで王者の風格で悠然とレジに向かう塩漬けマン。

「ご馳走様でした」
とちゃんと店員にお礼を言って、王者の風格でお店を出ました。

今では秋葉原はラーメン激戦区になっているらしいですね・・・
昔はこんなだったのですよ・・・

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