2021-12-18 10:20 | カテゴリ:勉強や投資情報
正気か?このスケジュール。流石に多過ぎなので4回に分けて早めに作ります。
そのため、公募価格が決まっていない場合は想定価格となりますので注意して下さい。
20日 3社 一回目
21日 4社 一回目
22日 6社 二回目 ←今回はココ
23日 5社 三回目
24日 7社 四回目

■12月22日 (水)

[4419] : Finatextホールディングス
市場:東M (情報・通信業)
事業内容:証券・保険ビジネス向けクラウド基幹システムの提供及びデータ解析・サービス開発支援
公募株式数:総計:15,475,700株(公募:2,800,000株 / 売出:12,675,700株)売出株式比率:81.9%
公開価格:1,290円
吸収金額:229億円
時価総額:628億円
ロックアップ:全員に解除条項なしの180日だけどそもそもVCイグジット案件
SO:70円87円で大量420万株弱。全て行使期間内
【塩漬け評】
まぁまずは何も言わず数字を見てくれ。
[22年3月期予想]売上26億(-3.5%) 営利-7.8億(赤字拡大) 営利率-% EPS-24円 PER-倍 PSR24倍
フィンテックソリューションで減収減益?!赤字は先行投資って言っとけば許されるかもだけど、この業態で減収は意味不明。
数字だけを見ると時価総額30億~40億相当の公募価格にしかならないのに謎の600億越え。
数字の単位って普通【百万円】なんだけど、ここは売上が大きすぎて【億円】なんじゃないかって何回も確認したけど【百万円】だった。
主証券会社はこの値付けの理由を説明して欲しい。
「IPO価格が不当に低く設定されてるから公募価格を高くするべき。理由は初値がほとんど公募価格より高いから」って小型がマネゲで初値高くなってるだけって知らない素人発言してた議員さん見てるー?
9割のIPOは主証券会社が謎に割高株価を付けるのが実態なのに、これは石ころにダイヤモンドの値段を付けてるようなものでNFTアートもビックリ。
BBに応募する人がいる事に衝撃を受けるレベル。証券会社に「投資家ってどうしてこんなアホしかいないんだろうw」って舐められるから投資家はこのBBに参加すべきでない。
尚、どうせ野村證券だろって思ったら大和証券だった。

[4255] : THECOO
市場:東M (情報・通信業)
事業内容:ファンコミュニティプラットフォーム運営事業、インフルエンサーマーケティング事業及びオンライン広告事業
公募株式数:総計:500,700株(公募:200,000株 / 売出:300,700株)売出株式比率:60.1%
公開価格:7,200円
吸収金額:41.4億円
時価総額:145億円
ロックアップ:VCイグジット案件なのに売り出すVCですら1.5倍解除という・・・
SO:
【塩漬け評】
ファンクラブプラットフォームFaniconSKIYAKIBitfanに似てる・・・というかほぼ一緒?無料で自分のファンクラブを作れて会員が定額料金を払う。
[21年12月期予想]売上34億(+46%) 営利-1億(赤字拡大) 営利率-2.9% EPS-63円 PER-倍 PSR4.2倍
40%ルール46+(-2.9)=43.1(投資適格)

Fanicon 事業(サブスク・ストック収益) 19億(+73%)
・法人セールス事業(インフルエンサーセールス・フロー収益) 14億(+21%)
SKIYAKIの売上のほとんどはBitfanで予想46億円ぐらい。あまり成長していない。THECOOのFaniconだけ凄い伸びてるのはコロナの恩恵?であれば一時的な特益になるので成長は評価出来ない。
SKIYAKIと違うのは法人セールス事業でも儲けている点だがフロー収益。
売上46%成長だけ見て買うと決算で痛い目に会いそう・・・勿論上場直後はそんなの関係なくマネゲは起きるが、中型の上にVC売る気満々なので厳しいか?
尚、社名はザクーって読むみたいです。

[4256] : サインド
市場:東M (情報・通信業)
事業内容:理美容店舗向けクラウド型予約管理システム「BeautyMerit(ビューティーメリット)」の開発・提供
公募株式数:総計:1,340,000株(公募:800,000株 / 売出:540,000株)売出株式比率:40.3%
公開価格:3,250円
吸収金額:50.0億円
時価総額:188億円
ロックアップ:VCなしでほぼ全員に解除条項なしの90日
SO:
【塩漬け評】
理美容店予約管理システムは他の業態にも対応は出来る模様。また予約管理だけでなくスタッフ管理・シフト管理も出来る。
[22年3月期予想]売上10億(+31.5%) 営利2.7億(+44.7%) 営利率25% EPS33.9円 PER95倍 PSR18倍
40%ルール31.5+25=56.5(投資適格)

↓21年3月期実績でのKPI
・サブスク売上比率77.3%
・ARR7.75億(+50%) ※サブスク月売上×12
・契約店舗数4187(+38%)
・ARPU15429円(+8.3%) へ~、月に1.5万円も取るんだ
・カスタマーチャンレート0.9% ※12か月平均解約率
・NRR112.4% ※既存店舗売上高継続率
・理美容企業売上高上位40社の11社が導入

凄いニッチな分野に特化してて「儲かるのかこれ?」って思って時価総額が170億だったので「まじか儲かるんだー」って思って売上見たらやっぱりたった10億で、グロース超絶割高設定の模様。
技術的にはどこのIT企業でも作れるアプリだけど、ニッチ特化+先駆者で成功してる感じかな。
昔介護事業者が爆発的に増えた時期に、介護事業者専用業務支援ソフトをいち早く作った会社があって、瞬く間に業界を制覇して儲けてました。でも技術力は必要なく特化(=便利)+スピード(=先駆者利益)が要でした。
流石に大型なのでそんなに初値は高騰しないと思うけど、そもそも超絶割高でKPIを見て納得できる人は買えばいいんじゃないかなって感じ。人気業態+ロックアップ完璧でマネゲる可能性もある。ただし、最近の市況はテーパリング&利上げで超絶割高グロースに向かい風。

[9256] : サクシード
市場:東M (サービス業)
事業内容:自社運営の教育サービス(個別指導教室の運営、家庭教師の紹介)及び教育と福祉に関する人材サービス(人材派遣・紹介・業務委託)
公募株式数:総計:750,000株(公募:375,000株 / 売出:375,000株)売出株式比率:50.0%
公開価格:1,560円
吸収金額:13.4億円
時価総額:54.2億円
ロックアップ:VCなしでほぼ全員に解除条項なしの180日
SO:
【塩漬け評】
個別指導塾ってよりは人材派遣・紹介会社の側面が強い。
[22年3月期予想]売上25億(+30%) 営利4億(+52%) 営利率15.5% EPS83円 PER18.7倍 PSR2.1倍
売上の内訳は以下の通りで利益はそれぞれで均等に出てる感じ
・教育人材派遣・紹介・受託 12億(+48%) ←前期は+4%だったのに謎の成長
・福祉人材派遣・紹介・受託 4億(+12%)
・個別指導塾 10億(+19%)
人材派遣・紹介にしては営業利益率が良い。受託が多いのかな。まぁ数字だけで評価すると公募価格は割安だと思う。しかしこの成長率が維持されるとは思えないのでグロース評価で割高を許容出来る業務内容ではない。従って小型で初値高騰したセカンダリーは投資的には微妙。投機的にはロックアップは完璧なのでマネゲ対象内だけど不人気業種VS数字は良いで投機家は迷いそう。

[4258] : 網屋
市場:東M (情報・通信業)
事業内容:データセキュリティ事業(ログ管理製品「ALogシリーズ」等の販売)及びネットワークセキュリティ事業(ICT通信インフラネットワークの設計・構築をクラウド上から遠隔で行う「NetworkAllCloud」サービス等の提供)
公募株式数:総計:1,029,600株(公募:429,600株 / 売出:600,000株)売出株式比率:58.3%
公開価格:1,970円
吸収金額:23.3億円
時価総額:78.8億円
ロックアップ:VC10%程度が1.5倍解除でセキュアヴェイル4.31%はロックアップなしで、後は解除条項なし90・180日
SO:
【塩漬け評】
IT機器ログ解析とネットワーク(VPN含む)構築運用アウトソーシング。ネットワークの方は機器が送られて来てモデルとかに繋ぐだけで社内ネットワーク構築(VPNも可能)が出来て運用はお任せなので、確かに便利。
[21年12月期予想]売上27億(+17%) 営利2億(+19%) 営利率8% EPS37.8円 PER52倍 PSR2.9倍
40%ルール17+8=25(投資不適格)

Alogがサーバーアクセスログ14年連続国内シェア一位だからそっちがメインかと思ったら、ネットワークの方が売上が多い。
・データセキュリティ事業(ログ解析) 11億
・ネットワークセキュリティ事業(NW構築運用代行) 16億
売上の50%がストック収益だけどデータセキュリティ事業の方はただの運用保守をストックって言ってるっぽい
ログ解析なんて昔からあらゆる企業がやってて、ネットワークは便利だと思うけど多分これも色んな企業がやってそう。
従って数字はいたって普通のIT企業で投資的な魅力はないけどマネゲ化するかは運次第。

[9522] : リニューアブル・ジャパン
市場:東M (電気・ガス業)
事業内容:再生可能エネルギー発電所開発・運営事業
公募株式数:総計:4,571,000株(公募:2,600,000株 / 売出:1,971,000株)売出株式比率:43.1%
公開価格:1,800円
吸収金額:94.6億円
時価総額:511億円
ロックアップ:少しVC売り抜け案件なので、残った既存株主にはほとんどが解除条項なしの180日
SO:
【塩漬け評】
日本再生可能エネルギーインフラ投資法人と東急不動産が出資してる再生エネルギー開発運営企業。
[21年12月期予想]売上154億(-31%) 営利20億(+24%) 営利率13% EPS19.5円 PER92倍 PSR3.3倍
・開発事業(フロー収益) 62%→22.4%
・売電、O&M事業(ストック収益) 38%→77.6%
これってフロー案件が大量に終わって売上が激減するから割合で見たら相対的にストック収益が増えるだけ。

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