2021-11-07 09:48 | カテゴリ:勉強や投資情報
先週は三井松島が井村さんが大量保有しているという事で注目の決算となりました。
結果は-12%の暴落でしたが夜間以下のツイートで一時+4%とか跳ねてました。


自分のポジションを他人にとやかく言われるのって凄く嫌な事です。
しかも決算前ならいざしらず、決算後って完全に後出しで自分はロングでもショートでもリスク取って勝負してないのに結果論でああだこうだ言うの程卑怯な事はないです。
なので井村さんのポジションの話をするのは良くないなって思って躊躇ってたんですが、彼は自分の信念に従って自己責任で投資が出来る真の投資家なのでいっかなって思って(えw)
井村さん、まだこのブログ読んでたら、ここから先は今回は読まない方がいいかもですよ(えw)
投資の時間軸が違う人の考えって全くあてにならないし、うざいだけですから。

井村さんが三井松島を買い始めたのは8月16日で決算が終わって10日経ってからです。
※最初は信用で買ってたとかなら話は別
20211106三井松島
20211106井村大量保有報告

8月の三井松島の決算は石炭が-59%と足を引っ張りまくって見た目の数字が悪かったですが、生活関連事業が伸びていました。

この頃って8月の夏枯れ相場で暴落しまくって凄く辛かった時です。
塩漬けマンはこう考えていました。
・これからはテーパリング&利上げでグロースは下がる
・コロナバブル最後の上げに乗れなくて悔しい、こっから先はロングは難易度高いぞ

→割高で成長鈍化のグロースショートだ!

所が井村さんは恐らくこう考えていたのです。
・これからはテーパリング&利上げでグロースがダメならバリューが上がる
→割安高配当で業績が上がるバリュー(海運と資源)ロングだ!

この対照的な判断が8月以降の天国と地獄を分けた事はご存知の通りです。

実は塩漬けマンもバリュー(資源)のロングは考えていました。
※海運はショートしか考えてなかったけどね
特に天然ガス価格の上昇が顕著だったのでINPEXに目を付けて実際買っていたし、大型なのでロットを入れれるので実は9月から買い増しまくって1千万~2千万ぐらい突っ込んで放置してやろうと考えていました。
また、天然ガスは火力発電で使うと二酸化炭素の排出が少なく脱炭素社会で需要が増え続けると予想されており(事実中国が脱炭素火力発電のために爆買いしているせいで価格高騰が止まらない)長期投資想定で、その考えをブログで発表する寸前まで行っていたのです!!

しかし、100万なら適当に売買出来ますが、数千万だと本気になるので、徹底的にINPEXを調べた結果
天然ガス価格を理由にINPEXを買ってはならない
という分析になったので、大金投入はせず、その頃たまたま日経が結構下がった日があってIPNEXも普通に連れ安してたので
「なんだ、日経に連れ安する銘柄ならこれから日経下がり続けるコロナバブル崩壊来たら一緒に下がってダメじゃん」
って思ってその時売っちゃったのです。
はい、翌日からINPEX上げ続けました(´・ω・`)ショボーン
尚、この時天然ガス銘柄として他に目を付けたけど買わなかったのは伊勢化学とK&Oエナジーグループで、両方ともその後かなり上げています(´・ω・`)ショボーン

因みに、天然ガス価格を理由にINPEXを買ってはいけない理由は
・INPEXの巨大天然ガスプロジェクト「イクシス」の供給先の7割が日本向け(後は2割台湾1割フランスって感じ)
→欧州やアジアの天然ガス価格が上がっても意味ない
・日本の電力会社等大手への販売価格はおそらく長期固定契約がメイン
→仮に日本の天然ガス価格が上がっても意味がない
んで、この分析は多分正しかった事が今回の決算で証明されました。
20211106INPX天然ガス決算
販売量は微減で海外の単価が少し上がった分で売上が少し増えた感じ。
なんと日本においては販売単価が去年より下がってますしね(単価上がったのが9月からで3Qだけだからかな)
※これ見ると、アジアオセアニアの販売量が一番多いのかな・・・そこは分析と違ってました

しかし、現実はINPEXの株価は9月から上げ続けています。
20211106INPEXチャート
理由は天然ガスではありません!メイン事業が石油なのですが、原油価格上昇でINPEXの株価が上がったのです。
何しろINPEXの旧社名は「国際石油開発帝石」で石油会社ですから。
実際今回の決算でも石油部門が好調で好決算となっており原油価格↑はINPEXの業績↑である事は証明されてますし、そもそもINPEXのHPに「原油1バレル何ドル上がったら業績が何億上がる」ってちゃんと明示してあるぐらいですから。

仮に塩漬けマンが適当人間でよく調べもせずに天然ガスを理由にINPEXを大量に買っており、原油が理由であるにせよ株価が上がりまくったらどうしていたか?
今頃有頂天になってて利確出来てないと思います。
正しい思考「天然ガスが理由で買ったけど原油が理由で上げたのはラッキーだったから利確しよう。全部は売らなくても半分は売ろう」
誤った思考「原油が理由で上げてる?いや、俺天然ガスが理由で買ったんだから売るはずないだろ!天然ガスは脱炭素火力発電で需要が延々増え続けるんだ!長期なんだから絶対売らない!!」

想定外の原油価格上昇というラッキーで上がったのなら、売らないといけないのです。
しかも原油価格は産油国の政策次第で上がりも下がりもするので読めないですから利確千人力です。

ここで井村さんの三井松島に戻りますが、恐らく最初はバリューは意識してたものの、石炭を理由にした資源株としてより生活関連事業の方に注目してたのではないでしょうか。
8月決算は石炭が足を引っ張り業績の数字が見栄えしなかった訳ですし。
9月10月と資源が注目され、石炭価格が上昇する中で、生活関連事業の伸びだけでなく、資源株としてダブルで業績が上がるバリュー&グロース株として買い増して行った(結果、大量保有報告書が出るぐらいに)のではないでしょうか?
事実中国の電力不足で石炭価格は跳ね上がり三井松島はマネゲ的暴騰をします。
10月18日のブログ「資源株に資金集中。資源株持ってない人は厳しい展開
20211018資源

ラッキー(マネゲ)は短期的には利確が正しい事がほとんどです。
※勿論長期的には株価はファンダメンタルズに収束するのでその株の業績次第です。
しかし井村さんは大量保有報告書が出てしまった事で保有株がバレて例え少しでも、売りたくても売れない心理状態になった可能性もあります。
塩漬けマンもPFを完全公開してた頃、保有株がマネゲって上がった時、あるいは好決算でも上げ過ぎた時、利確しないといけないと分かってても、正直心理的に売りずらかったです。
「ここで売ったら嵌め込みみたいになるじゃん」
って勝手に思って。
なので今はPF非公開なのでいつでもなんの心理的弊害もなく利確出来ていい感じです。
先日もケイブPTSストップ高で利確した時は何の気兼ねもなかったし、塩漬けマンがケイブを持ってたなんて知ってる人もいないので「嵌め込み!」みたいな意味不明な批判もされません。

まぁ大量保有報告書で保有がバレてるとか関係なく、井村さんは自分が売るべきと判断した時にはちゃんと売るプロ投資家ですから、まだ売る時ではないとの投資的判断(自分を信じて買っちゃった人への配慮という心理的判断ではなく)で買い増したのでしょう。
その判断が正しいかどうか(将来株価が上がるか)は勿論誰にも分からないので、彼が自己責任において行った投資行動を批判出来る人もこの世にはいないです。
ただ、井村さんが買ってるからって理由で買ってる人(特にPTSで買った人)は意味不明だなって思いますが。
そういう人任せのトレードで負けた時に「自己責任だからしょうがない」って思えるのかな?
そして思える人はそれはそれで問題で詐欺に騙されやすい人だと思います。
なので、保有株なんて他人に知られない方がいいし、他人の保有株なんて知らない方がいいのです。

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