2021-11-13 15:21 | カテゴリ:勉強や投資情報
■前置き■
今回の「投機」の定義は「糞株を買う」という意味で、「投資」の定義は「優良株を買う」という意味です。
本来「投機」の定義はファンダ以外で投資をする事であり、例えばテクニカルも投機になりますが、今回は上記の定義となります。
リスクの定義は「ボラティリティ」です。
■■■■

このブログの読者であれば効率的市場仮説は知っていると思います。
知らない人のために簡単に説明すると、以下の通りです。

市場は全てを織り込んでいる=市場平均より勝つ事(負ける事)は不可能

どんな糞株でも優良株でもいつ買っても売っても1/2ギャンブル

※実際は多くの投資家が市場平均以上に負けており、それは行動ファイナンス理論(投資心理学)によって説明されています

という訳で、効率的市場仮説的には糞株=優良株ですから、糞株を避ける理由はありません。
※財務的に倒産が見えてる会社や箱企業等リスクが高すぎる企業は除く

次に、リスク(=ボラティリティ)とリターンは比例しますから、低時価総額銘柄の方がリターン(=リスク)は大きくなります。
そして糞株は低時価総額である事が多いです。

故に、短期間で大きなリターンを求めるなら糞株を買う必要があります。
優良株で低時価総額があればそれがベストですが、ないしあっても超不人気銘柄で株価は相当運が良くないと(たまたま特大材料が出るとか、会社や外部環境が会社の業績にいい方向に激変するとか)上がりません。
もし優良株(=ボラティリティが小さい)で糞株と同じ期間で同じだけ儲けようと思えば、資金量を増やさないといけません。
例えば、糞株は簡単に短期間で2倍になりますが、優良株は同じ期間で20%程度しか上がらない場合、同じだけ儲けるには優良株は糞株の5倍の資金を投入しなければいけません。

しかし大金を投入すると、株価が思い通りに動かなかった時に平静を保てなくなり行動ファイナンス理論の示す通り、合理的な投資行動を取る事が出来ずに負けてしまいます。
投資で一番大事なのは心理です。常に平静を保てる投資金額にしておくことが大事です。

つまり、糞株投機のメリットは平静を保てる投入金額の割りに資金効率が良いという事です。
※まぁ投入金額の大小に関係なく含み損の大小で平静を保てる心理状態は決まるという側面もありますが、大金を投入してる優良銘柄にたまたま悪材料が出て糞株並みに暴落するかもという心理的圧迫はありますよね。

ただし、デメリットもあります。
優良株はよっぽどの割高株や外部環境・会社の変化で業績がダメにならない限り、買って放置(Buy and hold)でも良いですが、糞株はマネゲで一時的に株価が上がる事はあっても、中長期的に上がり続ける事はないのでいかに利確するかが大事になります。
株で一番難しいのは売り時です。
つまり、優良株は優良株を見抜いて買うという1回のトレードで良いかもしれないのに対して、糞株は基本下げ続けるし、さらに常に悪材料で暴落する危険がある中、買うタイミングが大事で、買った後に利確するタイミングも大事で、2回の難しいタイミングを捉える必要があるので難易度が高いというデメリットがあります。

投機において売り時がいかに大事かという実例が最近あったので↓を参照して下さい。
カカムーチョ氏、煽りで株価動かす悦びを知り殿様イナゴに転身
このように殿様イナゴ任せのマネゲは殿様イナゴの気分次第で始まり、唐突に終わるのでイン・アウトのタイミングが分かりません。
上記のように理不尽な理由で大暴落する事もあります。

このデメリットを克服する簡単な方法はイベントドリブンです。
糞株投機の中でもイベントドリブンに優位性があるのは、来ることが分かるイベントは予想出来るので上がる直前に仕込む事が出来、材料出尽くしで暴落するので、その前に売り抜ける事が出来るので、2回の難しいタイミングを捉えやすいです。
従ってイベドリマネゲは人気が高く、人気が高いという事は株価も大きく上がる(=材料出尽くし後は大きく下がるけど)という事です。
ただし、皆が狙っているので、仕込む時期もどんどん早くなり保有期間が長くなる事で、決算を跨ぐ可能性や不意の悪材料が出る可能性も上がり、危険が高くなっているという問題も発生していますが・・・

イベドリ以外で糞株を買うタイミングは、
・特大材料が出た直後一番早く=投機
 【必要な事】日本最速級の情報取得速度と的確なマネゲ材料判別能力

・会社の業績が激変する初動=投資
 ※糞株からの脱却(=復活株投資)で大きな値上がり益が狙える可能性・・・しばらくはBuy and Holdでいいかも
 【必要な事】決算資料を読み込む努力

となります。
狙うなら下の方がいいですが、塩漬けマンみたいな専業はWEBクローラーを使って上も含めて両方やるのが良いです。

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