2020-11-07 15:24 | カテゴリ:勉強や投資情報
以下の記事を読んで、塩漬けマンも「リスク」の定義を勘違いしていた事に気づきました。
9割の人が知らない、「長期投資するほど損を回避できる」の大誤解

要約すると、以下の通りです。

マネー専門家のいうリスクは「投資をした結果が一定ではなく、ブレること」を言う

↓つまり「リスクが高いとはボラティリティが大きい事」

長期投資はリスク低減するとは「投資する期間が長ければ1年あたりの損益は平準化する」という意味

↓つまり長期投資をしても金銭的損失が減る事にはならない
 
逆に長期投資をすれば損をする確率は上がる(リーマンショックみたいなのに出くわす可能性が高くなるので)


後、割高株で成長もしてない株を長期投資をすると平準化してしまうので、「長期投資で損失回避」どころか、高い確率で損をする事になります。
※今コロナ恩恵銘柄はそういう株しかないので注意が必要です。だってコロナの恩恵がなくなったら成長率が下がるのに割高だと、長期投資で業績や株価が平準化すると必然的に大損するからです。

これを読んで、やっと『ウォール街のランダム・ウォーカー』の内容が腑に落ちました。
この本ではリスクの定義が「金銭的損益」という意味ではないだろうとは感覚的に思ってましたが、「ボラティリティ」の事だとちゃんと理解して読むと、すんなり理解出来ます。

※この本のまとめはコチラ参照

そしてこの本には「リスクとリターンは比例する」と書いてあり、その意味は「ボラティリティが大きいと利益も損失も同様に大きくなる」という意味であり、究極にリスクを減らしたインデックスファンド長期積立投資(長期、積立、分散)は利益も損失も究極に小さくした投資法であり、高い確率で勝つ事を意味しない
結局勝率は1/2ギャンブル

では、なぜアメリカでインデックスファンド長期積立投資が成功し、もてはやされているのか?
理由は二つ
・アメリカ市場は長期で上げ続けているから
・配当再投資による複利の効果があるから


↓このように上げ続けている市況でロングしていれば必然的に勝てるし、それは別にインデックスファンド長期積立に限らない。
20201107ダウチャート

これは、塩漬けマンがインデックスファンド長期積立投資をシミュレーションした結果(=配当再投資でなければ大して儲からない)とも合致します。

インデックスファンド投資って本当にそんなにいいの?検証してみた!

つまり単純に言い換えると、アメリカ株のインデックスファンド長期積立投資とはアメリカが覇権国家として繁栄し人とマネーが集まり続ける(=経済的に繁栄し続ける)事にベットする、勝てるとは限らなく、勝っても少額の上に時間が掛かるギャンブルという事です。
なので、アメリカ株のインデックスファンド長期積立投資が素晴らしいのではなく、たまたまアメリカが覇権国家で居続けたから、たまたま成功しているだけで、アメリカが没落し始めたらこの投資は最悪の投資法となります。

「長期投資」「インデックスファンド長期積立投資」をリスクが小さいからと安易に勧めて来る証券会社や専門家に注意しましょう。

■余談■
「リスク」以外にも一般人が勘違いしやすい株式用語があります。
「効率的」です。
これは一般的には「能率的」「効果的」と同じ意味で用いられますが、株式市場での意味は本来の意味の「無駄がないこと」に近く、具体的には効率的価格とは「好材料も悪材料も全てを織り込んだ株価」を意味します。

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