2022-05-04 08:53 | カテゴリ:雑談
今回の大河ドラマ意外と面白いです。
歴史上のマイナーな人物ばかり多数登場するので相関関係を追うのが大変ですが、把握してしまえば苦になりません。
そして主人公北条義時は日本史上でも他の追随を許さない極悪非道な奴!
姉政子・弟時房以外の、ほとんどの近親者を粛清します!
近親者ですらそれですから赤の他人は殺しまくり!!
従って薬にも毒にもなります。
上手く扱えばドラマは最高に面白くなります。

そして大河ドラマと言えば主人公サイドをこてこての正義の味方、敵サイドをこてこての悪に描いて、素晴らしいキャラの歴史上の人物を凡人、ドラマは凡作にしてしまう事で有名です。
それの典型だった『麒麟が来る』の明智光秀と比べてみます。

●主人公のキャラクター
明智光秀・・・いい人・正義の味方=つまらない
北条義時・・・お人好し・巻き込まれキャラ・・・と思いきや、序盤でいい人から脱却しようとする脚本になってきました!ここから史実通りの悪人になれるかが今後のポイント!
※他にも全ての創作物で悲劇の主人公風に描かれる源義経を戦闘狂に描いており、これが面白い!

●描くべき重要な点
明智光秀・・・光秀はとにかく妻を大事にした人物なのにドラマでは濃姫とのラブロマンス展開にするために、妻とはいつの間にか結婚して死別。しかも妻を犠牲にしてまでスポットを当てた濃姫は後半ほとんど登場せず
北条義時・・・北条一族がドラマが面白くなるポイントで、癖のある父時政・継母牧の方が上手く描かれており、恋する乙女から御台所に成長する姉政子・何か憎めない、そしてキーマンになる妹阿波局と今の所面白いです。弟時房と息子泰時がいつどのように描かれるかが今後のポイント!

●史実
明智光秀・・・明智光秀が主導した非道な事(比叡山焼き討ち等)をなんと秀吉が主導したように史実改編を始め、光秀を正義の味方にするための改編が酷かった。そこまでして敵役にした秀吉との最後の決戦「山崎の戦い」もほとんど描かれず
北条義時・・・ほぼほぼ歴史資料(吾妻鏡等の歴史書・軍記物の記載なので史実ではない可能性も高いけど)に則った展開。それでいて上手く登場人物の心情を史実に当てはめて描かれ史実とドラマが融合しており、これぞまさに大河ドラマ

↓これから行われる北条義時の悪逆非道な行い
・梶原景時粛清。妹阿波局の讒言がきっかけ(という事は義時も共犯)
・義経と並ぶ平家討伐の功労者にして頼朝弟の源範頼に謀反の疑いを姉政子が掛けて(という事は義時も共犯)幽閉、謀殺?
・北条氏排斥をもくろむ妻の実家(比企氏)を族滅。当主比企能員は家に招いて暗殺
・甥であるが比企氏側の二代将軍頼家の将軍位を廃して幽閉。手勢を送り暗殺
・又甥にして二代将軍頼家の嫡男一幡の屋敷を襲撃し、逃げ延びた幼い一幡を捕縛して殺害
・妹婿宇都宮頼綱に謀反の疑いを掛けて出家に追い込む
・妹婿で親友の畠山重忠(清廉潔白・質実剛健で坂東武士の鑑と言われた伝説の武士)を無実の罪で殺す
・対立した父時政と継母牧の方を伊豆に追放
・義理の兄弟に当たる牧の方の娘婿平賀朝雅を京で謀殺
・幕府創業の功臣和田義盛が謀反を起こすように辱めを与えて、決起させ族滅
・甥の三代将軍実朝(妹阿波局が乳母)暗殺の首謀者?
・妹阿波局の子阿野時元(父は頼朝の異母弟で源氏)が謀反を起こしたのでこれを殺す
→その他、親王将軍を迎え入れるための地ならしと幕府乗っ取りの謀反を防ぐ目的で源氏の血統を次々と粛清

実は初代将軍源頼朝はあらゆる死亡説(落馬説・糖尿病説・尿崩症説・亡霊説・溺死説・暗殺説(北条氏)・誤認殺傷説)があるぐらい不審な死をしており、義時が暗殺っていう展開にすると燃えるんだけどな。

北条義時時代を生き残った数少ない有力御家人に三浦氏と安達氏がいますが、後に三浦氏は安達氏に滅ぼされ(宝治合戦)、その安達氏も霜月騒動で滅ぼされます。

要するに鎌倉幕府ってヤクザの身内争いみたいなのが絶えなかった政権で、御家人って戦闘狂の集まりなので揉めに揉めまくります。
そういうのを上手く描かれれば、今後の大河ドラマが楽しみです。

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