2021-09-05 10:44 | カテゴリ:雑談
『フラッシュボーイズ』っていうHFTの内幕を暴露した有名な本があります。


これ、映画になってるらしくて、Netflixで検索したら出てきたので「ラッキー」って思って見ました。
いやー、ビックリするぐらいの駄作に仕上がってました。

『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』

多分見る人いないと思うので、ネタバレ全開で行きますね。
見ようと思ってる人はここで読み進めるのを止めて下さい。

まず原作はこんな感じ
シカゴ・マーカンタイル取引所からニューヨーク証券取引所まで既存回線だと最大17ミリ秒かかるのを直線光ケーブルを敷設して12ミリ秒に短縮した回線を作ります。費用は3億ドル。たった数ミリ秒速くしただけで400社によって奪い合っている年間200億ドルと言われる先物-現物間の裁定取引の利益を確実に奪えるようにする話を皮切りに、いかにHFT業者がインチキをし、個人投資家を食い物にして必然的に金儲けをしているかを暴露している

次に映画はこんな感じ
HFTのためにカンザスからニューヨークに直線の光ケーブル敷設を実行。主人公は胃癌になっても必死に遂行するも、元職場の上司の嫌がらせで作業員が引き抜かれたり、相棒が投獄されたりと苦難続き。でもその苦難の果てに成功を掴めるのかと思いきや元職場の上司がマイクロ波通信で光ケーブルより速い回線を敷設。主人公は病に倒れ、光ケーブルプロジェクトは失敗しましたとさ(え?!)

最後に凄いどんでん返しがあるんだろうなと見続けたのに、落ちが「金儲けより宗教のような古い価値観・道徳観を大事にしましょう」「金儲けより家族を大事にしましょう」的な事を主張してる感じ・・・いや、フラッシュボーイズってそういう話じゃないから・・・一般人が思いもよらない事をしてウォール街で金儲け!って話なのに、なぜこの落ち・・・しかもバッドエンド

原作の方、昔に読んでほとんど忘れてたのでまた読んでみようかな。
よろしかったらどうぞ。


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