2020-08-16 07:49 | カテゴリ:勉強や投資情報
さて、決算もひと段落したので、サブスク系銘柄分布図を作ってみました。

これはサブスク銘柄を評価する大事な指標のPSRと40%の分布図です。
X軸:PSR・・・左に行くほど割安
Y軸:40%ルール・・・40超えが投資適格で、上に行くほど優秀
円の大きさ:時価総額

※プラットフォーム等、サブスクでない銘柄も含み、正しくはストック型ビジネス分布図です
※銘柄によりサブスク比率が違うので、サブスク以外もやっており、その比率が高い銘柄はこの図は参考になりません
※前回(決算前)と比べると面白いかもです。前回は以下を参照
サブスク系銘柄ってPSRと40%ルールが大事だけど、それを見れるサイトやツールがないから、自作便利ツールを作ってみた
※↑は成長株の決算を見る時の注意点も書いてあります。

①今期予想から計算したサブスク系銘柄分布図
※まだ1Q決算であり、会社が最新の動向を取り込んだ通期修正を出していない事が多いので気を付けて下さい。
20200815サブスク系銘柄分布図(年)
※今期予想を開示していない企業のPSRは前期実績から計算
※今期予想を開示していない企業は40%ルールが取得出来ないので0になっています

②四半期決算から計算したサブスク系銘柄分布図
※売上・営業利益を会社予想を使わずに、【最新四半期決算×4】で計算する事で、より実態を反映していますが、会社が予想している年間を通じた成長(または減速)が加味されていない事になります。
20200815サブスク系銘柄分布図

これを見て分かるように、決算後急騰しているAIinsideですが、今期予想と四半期決算×4では、上記に書いている理由から、位置が全然違ってきます。
成程、今四半期決算、一番の注目だったBASE、この位置なら確かに買える。
マクアケも決算後上げまくったのもうなづけます。
Amaziaの決算後のストップ安はやはり理不尽に見えますが、推測される理由は最後に書いています。
弁護士ドットコムとか決算が終わって電子ハンコで業績アップが幻だったのに、この位置はテスラ以上に謎過ぎ・・・まぁ導入が始まったのが今回の四半期決算の後の方で、まだ業績に現れる前という判断なのか・・・
サイバーセキュリティ・オプティム・ギフティは14日決算で、その内容、この位置なら下落は免れないでしょう。

最後に、異常値の銘柄がいると密集して見にくいので、四半期から計算した分布図の中から、以下の銘柄を削除した分布図です。
・PSR20以上・・・常識的に買えないぐらい割高
・40%ルールマイナス・・・投資不適格(※コロナ悪影響銘柄=一時的な業績悪化は除く)

20200815サブスク系銘柄分布図(異常値削除)

ここで気を付けないといけないのは、各銘柄のサブスク比率やサブスク事業以外の業績です。
例えば、アートスパークはサブスク比率が恐らく60%~70%程度で、サブスクでない事業が大赤字なので、40%ルールの位置が低くなっていますが、ブログで書いた通り、2Q累計から計算したサブスク事業だけの数値は以下となります。
PSR = 時価総額98÷(売上22.5億×2)=2.1倍
40%ルール=売上成長率25%+営業利益率35%=60%


オイシックスはPSR的には割安だけど、40%ルール的には微妙。

最後に、成長余地のない市場だと、いくら40%ルールが高くて、PSR的に割安でも買ってはいけないので、個別銘柄研究以外に、業界の市場規模、及びその会社の優位性(どれぐらいシェアが取れるポテンシャルがあるか)も調査しないといけません。
多分、Amaziaが決算でストップ安行ったのは、この辺りの事情(電子マンガは競合他社多数でレッドオーシャン市場)だと思いますので、個別銘柄の数値だけ見ていたらダメだと思います。

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