2020-07-24 06:38 | カテゴリ:勉強や投資情報
テクニカルはオカルトって言うと、拒絶反応を示す人が多いと思うので、前も書いたと思うけど今一度理由を明確にします。
なぜかというと、投資系のインチキ情報商材(ハウツー本、有料サロン、有料メルマガ、投資顧問、有料Note等有料の物全て)や煽り屋テクニカルを悪用した物が大半であるため、最低限以下の知識がないと騙されてお金を捨てる事になるからです。

真のテクニカルとオカルトテクニカルの違いは明確です。

■真のテクニカル
【前提】株価の騰落はランダムウォークであり、誰も予想出来ないし、予想してはいけない
→従ってファンダメンタルズ投資は論外。ファンダメンタルズ投資をしている人はただ1/2ギャンブルをしているだけ(※塩漬けマンの意見ではなく真のテクニカルをやってる人の考え)
統計学に基づいたテクニカルによって1%でもプラスの期待値を持つストラテジー(売買戦略)を見つける
※当たり前ですけど、あらゆる市況(下降トレンド、ボックス、上昇トレンド、好景気、不景気等)であらゆるセクターであらゆる銘柄で1000万回以上のバックテストによって検証されたストラテジーである事。
1回1回のトレードは限りなく1/2ギャンブルに近くても、1%でもプラスの期待値を持つストラテジーを100万回繰り返せば必勝となる
※なので人間の手動トレードではほぼ不可能で、基本的にシステムトレードとなる

■オカルトテクニカル
将来の株価の騰落を予想するためにテクニカルを使っている
※経済学者であるバートン・マルキール(『ウォール街のランダムウォーカー』の著者)があらゆるテクニカルの統計を取ったところ、全て役に立たない事が証明されたと言っています。
「コンピュータの進化はテクニカル信者の立場を強化するのに役立った(チャートや分析を簡単に計算できるようになったから)が、コンピュータにより成績表が簡単に計算出来るため、結局はテクニカルは役に立たないという証明を行う学者の暇つぶしになっただけであった」


上記を見れば、日本人のテクニカル信者は99%が後者のオカルトテクニカルをしている事が分かります。
だって、皆テクニカルやチャートを見て株価が将来上がるか下がるかを予想してるでしょ。
それは偽テクニカルであり、ただの占いです。
真のテクニカルは決して将来の株価の騰落を予想してはいけないのです。
チャートは過去を確認する物であって、そこから未来は予想出来ません。

そもそも、テクニカルの有名な本『タートル流投資の魔術』には「トレンドフォローのテクニカルをすると65%~70%は負けトレードとなる」って書いてあります。なので、テクニカルをすると勝率を上げる所か、実際は勝率が下がって負けトレードばかりとなります。
「じゃあどうやってテクニカルでプラスの期待値を持つストラテジーを発見するの?」
って思うでしょうが、勝率が低くても利確金額が大きければ、そして損切金額が小さければトータルでは収支がプラスとなり、つまり、プラスの期待値を持つストラテジーとなります。
ここからも、将来の株価の騰落を予想して勝率を上げるのがテクニカルの目的ではない事が分かります。
勝率を求めるのではなく、プラス収支を求めるのです。

では、オカルトテクニカルは駄目なのか?
いえ、極々稀に、オカルトテクニカルでも勝てる性格を持つ天才っているんです。
ただ、その人は、テクニカルで勝っていると勘違いしているだけで、実は大部分が天性の勝てる性格と、後は運とリスク管理と努力と経験(相場観)等で勝っているだけだと思います。(※私見)
ですので、運が悪い時に、リスク管理が甘くなると天才的な性格を持っていても、退場してしまいます。
ただし、リスク管理が常に出来ており、例えオカルトテクニカルで、勘違いであっても、テクニカルで勝てている人は、それを止める事はないです。
運は自分で管理出来ませんが、リスク管理は自分で管理出来ますし、努力はストックされていきますし、リスク管理をしている以上退場する事はないですから、後は運よく、又は経験的に勝てる時がまた来るまで、リスク管理と天才的な性格で凌いでいけばいいのです。
でも、そういう人の真似を普通の人がしても、勿論負けます。

さて、真のテクニカルをするには以下の5つが必要となります。
・プラスの期待値を持つストラテジーを発見出来る知能
・誰でも見つけれるプラスの期待値を持つストラテジーがあれば誰でも金儲け出来ており、実際はそうなっていないので、誰も見つけれないストラテジーを見つける努力
・バックテスト及び機械的なシステムトレードが出来る環境
・薄利とトレード回数をカバーするための莫大な資金力
・トレード回数をこなすため売買手数料無料

手数料無料以外を持ってる株初心者います?特に上二つ。ほとんどいないでしょう。
だから初心者は例え真のテクニカルであってもやらない方がいいです。
株価の騰落を予想する間違ったテクニカルの使い方しか出来ないから。
やるとしたら、ある程度株で稼いだ熟練者が、次のステップとしてやるべきだと思います。
塩漬けマンも、オカルトテクニカルは全否定してますけど、真のテクニカルは、環境が整ったらチャレンジしたいと思っています。

では仮に真のテクニカルが出来る人がいて、前提であるランダムウォークが正しくないと仮定したら、ファンダメンタルズ投資とどちらがいいでしょう?

ファンダメンタルズ投資家
「決算書を読むのは大変だけど、将来2倍になる株を買って、そこまで放置してれば凄く儲かるのに、どうしてテクニカルで売りサインが出たら売るなんていう愚かな事をするのか?テクニカルはアホがやる事」

テクニカル投機家
「プラスの期待値を持つストラテジーを見つけるのは大変だけど、見つけて自動売買の設定をしたら数年放置で遊んでてもお金が増え続けるのに、毎決算期毎に努力しないといけないなんて無能がやる事」
※テクニカルは投資上の分類では「投機」となります。日本人はこの意識がないけど、アメリカの本読んだら、大抵の本にはテクニカルは投機って書いてありますが、投機が悪い事という意識もないです。テクニカルだけでなく、裁定取引や数理モデルに基づいた株取引(クオンツ)等も、勿論「投機」に分類されており、それで成功した人を批判するどころか賞賛されています。

この答えは簡単で、ファンダメンタルズ投資の方がいいです。
例えば1億円の資金があったとします。
テクニカルで見つけれるプラスの期待値を持つストラテジーってどんな天才でも期待値5%が限界です。
そしてバックテストで5%をはじき出しても、実際にやると、3%が関の山です。てか負けたりもするんですけどね。
それを1年で100万回トレードして(勿論1回のトレード金額は100万とか少額にして銘柄を増やして、時間軸も短くして回数を稼いでいく)、仮に3%の期待値に収束させたとして、300万円の儲けです。
ファンダメンタルズ投資家が2000万円づつ5銘柄に分散投資し、1年後に2銘柄が25%下がって、3銘柄が25%上がったという現実にあり得そうで、控えめな設定でも500万円の儲けです。

ただ、上記二つとも、3%~5%しか儲からないって事なので、だったら国債とか、そのぐらい儲かって安全な金融商品って何かあるんじゃないの?って思っちゃいます。
正直、3%~5%しか儲からないのなら、貧乏な人がテクニカルにしろファンダにしろ、株をやる意味ってないと思うのです。
というか、上記はなぜか勝てる前提で話してますが、テクニカルにしろファンダにしろ、実際やると、天才か努力家以外は、両方負けるので、株式投資は「敗者のゲーム」であり、やってはいけない、特に、株で楽に金儲けが出来るなどと夢想している人は、絶対にやってはいけないんですけどね。
って事で、塩漬けマンは投機家をやっています(´・ω・`)ショボーン
毎日、努力・勉強・損切地獄で死ぬほど辛いけど、お金は増え続けています(´・ω・`)ショボーン

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