2019-07-21 03:47 | カテゴリ:雑談
新海誠監督の最新作『天気の子』を見てきました。

しかし、京アニ放火犯青葉のせいで、今までにみたいに無垢な気持ちでアニメを楽しむ事が出来ません。
常に京アニ放火事件の事が頭をよぎって、エンドロールとかでスタッフの名前が流れる時とか、『天気の子』に京都アニメーションは関係ないですが、もしこれが京都アニメーションの映画だったら、
「ここに亡くなられた34名の名前があったんだろうな」
「生きていたらこのような映画を作ってアニメ界を代表する人材となって活躍したんだろうな」

とか思って涙が出てきました。

そして、もし青葉の意味不明で理不尽な被害妄想が新海監督に向けられてたら、この映画は公開されていなかったかもしれず、新作アニメが映画でもテレビでも、公開されるだけで感謝をしなければいけないと思いました。

さて、『天気の子』ですが、当然前作があの大ヒット作『君の名は。』なので、【色々な期待】があると思います。

その【色々な期待】の中身に、『君の名は。』のような、前半伏線だらけで、後半思いもしない怒涛の展開で伏線を回収していく大どんでん返しの脚本がある人は、残念ながらその期待には応えられないと思います。
※勿論、『天気の子』の脚本の方が好きって人はいると思います。あくまで、『君の名は。』みたいな感じじゃないよって事です。ただ、今回も謎伏線はあるのですが、回収されずに終わってて、見終わった後、まるで作品中の曇天のように曇った気持ちになります。まさかそれが狙い?!

【色々な期待】の中身が、少年少女のラヴロマンス、自然とか街の独特な映像美、音楽と映像のコラボレーションによる演出の人に取っては、最高の作品となります。

新海監督と言えば空や雨の美麗作画ですが、今回も凄いです。
題名に恥じない素晴らしい天気作画
音楽と映像のコラボレーション演出は今回も冴えわたっています。
そしていつもの、もどかしい恋愛は、今回は単純に少年少女の淡い恋を中心に描かれていました。
この監督、鬱エンディングが好きなので、そうなったらどうしようと、そっちの面でハラハラドキドキしながら見ました。

まとめると、新海監督自身のこの言葉が全てを表していると思います。
<もともと僕の作品は、ファンの方が見てくれて、見るはずのない人たちは見ないタイプの映画でした。ところが『君の名は。』で観客のスケールが大きくなったことで、『天気の子』は、本来、僕の映画を見ない人たちも見てくれる可能性があるわけです。想定していなかった人とも、きっと不可避に出会ってしまう>
つまり、新海誠を知っている人が見たら「これぞ新海作品!最高傑作!!」ってなりますが、『君の名は。』しか知らない人が見たら「あれ?期待外れ・・・」「私はこういうのが好き」と賛否両論分かれる感じ。

一つ言える事は、見るなら新海監督の作画と音楽を堪能するために、確実に映画館の大スクリーンと音響で見た方がいいです。



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