2015-05-03 17:24 | カテゴリ:農業
こないだ白ネギを定植しました。

以下のひっぱりくんで定植するのです。
この機械は真ん中の下の辺に、土を掘る返しみたいなのがついてて、それで掘り返した土を前の所にある八の字みたいなの(下図ではタイヤで隠れて見にくいですが)がすくい上げて、白ネギを植えた上に土を盛る感じの仕組みになっています。
hipparikun.jpg

圃場が悪かったり(土質、石が多いなど)、耕運が不十分で土の塊が多かったりすると、うまく土が盛らなくて、植えた後に人の手で土盛り等の作業が発生します。

去年植えた圃場が、土質は最悪(白ネギは砂地がいいのに、まさ土が多くて固くて塊が多い)、石はゴロゴロで、まともにひっぱりくんが機能しませんでした(ノω・、) ウゥ・・

すると定植部隊の間でいさかいが発生します。

父「お前の植え方が悪いんだ!ちょっと持ち上げるようにしてみろ!」

塩漬けマン「はぁ?そしたら土を掘る所が上に浮いて、土が掘れないから、後で土が余計もれなくなるんだよっ!!」

作業員「スピードだ!ゆっくりやれば大丈夫だ!!」

父「それは関係ないだろう!」

んで、苦労して苦労して、ようやく、前の土を盛る八の字みたいな所の【角度】が大事だ!ってことになりました。

でも、そこはいじれるような感じにはなっていないのです。
金属で固定されていて、角度はあんまり変えれないということです。
それを無理矢理曲げて、一台だけ、比較的うまく土盛りが出来るひっぱりくんが誕生しました。

塩漬けマンはこれを【神の角度】と名づけました(`・ω・´)キリッ

【神の角度】を持つひっぱりくんを使う塩漬けマンが定植した後は、比較的土が盛られているので、土盛りの作業が必要ありません

しかし【神の角度】を持たないひっぱりくんを使う父や、別の作業員が定植した後は、ひどい有様です。

土盛りをしてくれているおばちゃん達は【神の角度】の事など知らないので、
「塩漬けマンはうまいね~。他の人も見習えばいいのに(○`ε´○)プンプン!! そしたら私らの仕事が少なくてすむのにっ!」
と塩漬けマンの株が上がります(ノω`)プププ

まぁ去年はそんなギスギスした定植作業だったのです。

最終的には
「ひっぱりくんが悪い!」
と機械のせいになり、
「ひっぱりくんを作った会社は馬鹿だ!」
と会社批判になり、
「掘る所を色んな土質に合わせて替えれるようにしてくれてたり、八の字の所の角度を調整出来るようにしてくれてたらいいのに」
と改善案まで吟味し、
「大体、エンジンも付いていない、ただの鉄の塊なのにどうして10万もするんだ!」
と価格に文句をつけるに至りました(´・ω・`)しょぼーん
借り物なのに

ひっぱりくんは確かに動力が付いているわけでもない、ただの鉄の塊ですが、軽く10人分以上の働きをする、優れものなのです。
ひっぱりくん「僕が悪いんじゃないよぅ(ノω・、) ウゥ・・土が悪いんだよぅ(ノω・、) ウゥ・・」

そもそも農業というのは、まず土を見て、土に合った野菜を作るのが基本なのに、父の法人は、まず野菜を決めたのが、そもそもの間違いの元です(´・ω・`)しょぼーん

そして機械を使う場合は、機械が最大限の効果を発揮出来る環境を作るのが基本なのに、それを用意出来ないで、機械に文句を言ってもしょうがないです(´・ω・`)しょぼーん

さて、今年は別の圃場に植えるのでどうかなって思っていたら、凄くいい圃場(土質が砂地ではないけど、結構さらさらの土で石もない)で、ひっぱりくんが完璧に機能して、定植後に人の手がいりませんでした!!

作業も早い!!人数もいらない!!
去年の1/3の人数で、1/3の時間で定植完了でした(`・ω・´)キリッ

土って本当に大事ですね~(´・ω・`)しょぼーん

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