2014-10-13 14:23 | カテゴリ:農業
今塩漬けマンは農業研修中で、研修先の法人は農業で稼ぐ気がないゆるゆる法人なのは前から言っている通りなのですが、ついに今年、塩漬けマンが研修している作物(ある野菜)で、初の黒字となりそうなのです。

8年やってて、初めての黒字!
法人の人も沸き立っています。
笑顔が溢れていますよ♪

勿論黒字の理由は研修生という形で、塩漬けマンという無料の労働力が提供されたからですけど・・・

その作物はこの季節、収量も落ちているので、今までお婆さん二人体制で収穫・調整作業をしていましたが、採算が取れないので、今は塩漬けマン一人体制で収穫・調整作業をしています。
塩漬けマンが働く分には労賃無料なので・・・

『研修生を労働力として扱ってはいけない』という決まりはありますが、大抵それは無視されるのですが、ここまで無視されたのは初めてです。

必ず指導者がいる状況で研修が行われるという暗黙の了解が破られています。
だって指導者も、圃場に出た時点で労賃が発生するので、黒字キープのためには働いてはいけません
なので、一人で考えて、一人で適切に仕事をする・・・もはや労働者を越えて、管理者となっています。。。

勿論これは塩漬けマンに取っても願ったり叶ったりです
だって一人だと気兼ねなく、仕事中にスマフォで株価チェックはおろか、注文まで出来ますから♪

まぁそれは置いといて、8年頑張っても赤字なぐらい野菜であっても、農業は厳しいという話です。

ではその法人は何で儲ける・・・まではいかなくても赤字を補填しているのか・・・米と大豆です。

主力は米!
しかし、前にも書いたように、今年は補助金半額(1反15000円→7500円)+米価暴落(30Kg4500円)のダブルパンチで超ピンチなのです。

この法人は賃金を従事分量配当で払っているので、赤字というのは許されないのです。
(※従事分量配当については長くなるのでまた今度。凄い制度ですよ。色々な意味で驚愕の制度です)

ただ、今年は大豆が救世主となりそうです。
大豆を作ると、補助金で1反35000円の上、今年は大豆価格上昇で、1k100円ぐらいという話しなので、そういうのを含めると、米には及ばないも、ある程度カバー出来ます。
米  :補助金1反7500円 30Kg4500円
大豆:補助金1反35000円30Kg3000円

色々やっているとこういう時助かりますね。

尚、米の補助金は後数年でなくなります
そしてTPPで関税がなくなれば・・・補助金なし+関税なし+米価暴落のトリプルパンチでもう米農家は終わりって事は分かっているわけです。

じゃあ大豆をやればいいのかっていうと、そういう訳でもありません。
大豆の価格が高値止まりする保障はありませんし、そもそも大豆は補助金が高いと言っても、儲からないからみんなやらないのです。
今研修に行っている法人も、大豆を始めた最初の年は種代25万、大豆の売上22万という、本末転倒な状況だったらしいです。
※勿論、人件費・農薬代・除草剤(草との戦いなのでこれは大事)・刈取代・乾燥代を入れたら、補助金を考えても、ギリギリ赤字にならないレベル

それに刈取のためにコンバインを買ったら、1台700万~800万はするし、乾燥も勿論自分の所では出来ないので、この二つはアウトソーシングです。
初期費用は0円ですが、益々儲からないですよね。
※初期費用として大豆を定植するのに、トラクターに付ける専用のアタッチメント代100万ぐらいは掛かる

もう米農家は破滅まで王手が掛かった状態です。

勿論塩漬けマンが研修に行っている法人も座して死を待つわけには行きません。
来年は飼料米を作るという話しが出ています。

飼料米はただ同然の値段でしか売れないのですが、補助金が桁違いです。
飼料米:補助金1反5.5万~10.5万(収量変動制)

ちなみに、その法人で米を作った場合に1反どれぐらいの売上になるか計算したら、4.7万(補助金込み)でした・・・
補助金だけでも飼料米の方が儲かってる!!

算数が出来れば分かる事なのに、どうして飼料米を今年やらなかったかというと、厳しい制約があったからです。
なんと、畜産農家と契約して、売り先を確保した農家だけに補助金が出るという制約があったのです。

つまり、補助金欲しけりゃ、自分で売り先確保しろ!(#゚Д゚)ゴルァ!! ってことです。

畜産農家数 <<< 米農家数
必要な飼料米 <<<<<< 生産される米


なので、そもそもが不可能な話しです(´・ω・`)しょぼーん

ところがこの制約のせいで、飼料米作る人が少なかったので、来年はこの制約なくなるって話です。
しかもここがポイントなのですが、飼料米と言っても、どうやら飼料用の特別な品種を作らなくてもよいらしいのです。
今まで通り作った米を飼料米とする事も可能(予想)ということです。
勿論多収米等の米を作った方が、補助金もMAX10.5万ゲットですが、それだと多分、カントリーエレベータの乾燥機が使えないですよね。
※もしかしたら飼料米用のカントリーエレベータがあるのかも?そこまでの詳細は知りません

★★★ワンポイント★★★
米は乾燥しないといけません
乾燥機は100万近くするのが3台は必要
乾燥機は大きい(高さ7Mとか)ので大きな建屋が必要
→乾燥機を自前で持つと、莫大な投資が必要
そのため、田舎にはどこでも共同の乾燥施設(カントリーエレベータ)がある
ただし、使用料30Kg1000円とか・・・
(米価30Kg4500円でも地獄なのに、乾燥代引いたら3500円ですからね・・・酷い話だ)
運営主体は自治体(の委託業者)やJA等
カントリーに持っていった米は全て一緒になる
(=誰が作った米とかいう識別は不可能となる)
(=なので飼料用品種の米とか持ち込めない)
つまり、こだわって作った美味しい米を高く売ろうと思ったら、
カントリーを使わず、自分で莫大な投資をして乾燥機を用意する必要がある。
(実際にはさらに、これまた高価な籾摺機や精米機も必要)
カントリーに持っていった米は乾燥・保存され、そこから業者に売られる
(=農家は収穫した米をカントリーに持って行ったらもうお終い・・・楽ちん)
★★★★★★★★★★★

ここまで読んで、とんでもない儲け話が転がっていると、ピーンっと来た人商売の才能あります。
すぐに起業した方がいいです。
※法律違反ですけど・・・

飼料米として仕入れた米を一般米として売ればいいのです。
だって、飼料米も一般米も名前が違うだけで、同じ品質の同じ米ですから!
前にも書いた通り飼料米はただ同然です(仮に30Kg1000円とします)
一方一般米は小売業者に売るにしても30Kg6000円では売れるでしょう(詳細不明ですが、もっと高いでしょうね)

そしたら30Kg1000円で仕入れた米が6000円で売れる・・・
300トン取り扱ったら、5千万円の利益です。

当然こういうあくどい事が出来ないように法律でガチガチに縛ってくるでしょうし、おそらく飼料用の米はすり潰して売られる(一般米として流通するのを物理的に防ぐため)と思います。

ただ、誰がすりつぶすのかって、勿論農家はやりませんよ。
国もやらないでしょう。
カントリーエレベータが売る直前にやるのではないでしょうか。

そしたら、カントリーエレベータの職員を買収しておけば、すり潰していない飼料米をゲット出来るかもしれません。
またこう言えばすり潰していない飼料米をゲット出来るかもしれません。
「売り先の畜産農家が、こだわってて、すり潰し方を指定してきたんですよ。こちらですり潰すので、すり潰す前の米を売ってください。え?勿論一般米として売るなんてしませんよ!絶対に畜産農家に飼料米として売りますから」

まぁ法律違反ですし、机上の空論なので聞き流してください(´・ω・`)

ただ、この程度のあくどい事は結構日常茶飯事ですよ?
産業廃棄物から作った肥料を激安で売りに来るヤクザまがいの肥料屋とかありますから。
激安だから買ってみたら、産業廃棄物から出来てて、変な成分多過ぎて、野菜が全滅したって話し聞きました。
しかも土壌に変な成分残るので、その圃場ではもう野菜作れなくなったとか・・・

話しは長くなりましたが、投資家の皆さんはTPP大賛成でしょうが、農家及びJAがこんなにTPP反対を叫ぶのは、それなりの理由があるという事です。

米価下落・・・これが全ての元凶です。
米価が高ければそもそも、補助金すらいらないわけですし(=節税♪)。
TPPで米価上昇っていうウルトラCが達成出来るなら、JAは知りませんが、米農家は喜んでTPP賛成します。

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