2014-01-03 10:27 | カテゴリ:所見日記
今日は農業の実態と、人の繋がりって大事だなって話です。

父は大規模に農業やるために借金をしています。

勿論借金するために営農計画書を書いて農協や銀行に審査されているのですが、「こんなん出来るはずない!金は貸せない!」って言われていたのです。

でも持ち前の政治力(?)で無理矢理(?)お金借りたようで、結局どうなったのか・・・恐ろしい事が起きています。

白ネギで2000万売り上げる計画で融資を受けたのです。
そのために何十万本も白ネギを植えています。

その白ネギが全部A級でM・L・LLサイズなら、計画は達成出来たでしょう。

しかし・・・現実は・・・A級のM・L・LLサイズは全体の3割も取れていません。
残りの7割はB級やSサイズで廃棄です。

B級品やSサイズは出荷するだけ赤字なので、捨てたほうがましです。
白ネギは個別選果で自前で皮むきや選別をして出荷するのですが、それでも箱代や運送料やJA手数料を引くと、A級品でも1束10円ぐらいしか利益になりません。
しかも個別選果するために1日5人ぐらい雇ってますし、収穫も1日5人ぐらい雇っています。
B級品やSサイズはただでさえ赤字なのに、彼らの賃金も出したら大赤字です。

どうしてB級品やSサイズばかりなのかというと、そもそも土地が白ネギに向いていません
野菜は土地にあった野菜を作らないといけないのに、それ無視して無理矢理白ネギ作ってますから・・・
後初めてなので、農業を舐めてて、なんと農薬を最初使わなかったのです。
そしたら草が大発生して、草取りで人件費が莫大かかって病気も大発生して、かなりの白ネギがやられたし、生育不良になっています。
しかも土地が悪いので梅雨時期や冬は水に浸かって、さらに生育不良になっています。
水に浸かったら作業も出来ないし、最悪です。

はっきり言って初年度から倒産確実です。

そこで父は役所時代に世話をしてあげた知り合いの食品会社の社長に電話しました。
するとその社長が野菜の仲卸会社を紹介してくれました。

通常ルートだと
生産者 - JA - 市場 - 仲卸 - 販売店(飲食店) - 消費者
ですので、なんとJAと市場をすっとばしています
つまり、その分の手数料を引かれないので高く売れます

しかも仲卸業者はすごいですよ!
JAは
「A級品以外売れないし、いらないよ」
っていう態度ですが、仲卸業者は
「B級品だろうがSサイズだろうが、C(廃棄品)だろうが、何でも売って下さい!え?そんなのどうするのかって?我々はどんなものでも売ってみせますよ!(`・ω・´)キリッ ルートを持ってますし、ないなら作ります!(`・ω・´)キリリリリッ」
・・・なんて頼もしいのでしょうっ!彼らはプロです!

しかも仲卸業者のバイヤーが
「うちの社長の恩人の恩人なので、しっかり対応するように仰せつかっています」
と言ったそうです。
これは大きいです。
生産者というのは一番立場が弱くて、仲卸のような大量に買ってくれる相手が圧倒的に強いのです。
生産者-仲卸の取引だと、ほぼ仲卸に安く買い叩かれます
これがないということです。

今ではA級品のM・L・LLはJAに出荷し、それ以外は全て仲卸に出荷する事で、なんとか採算が改善しました。
え?全部仲卸に出荷すればいいって?
それは出来ないのです。
融資はJAから受けているし、何かとお世話になっているので、JAを儲けさせてあげないといけません。
それに、JAも高く買ってくれる所を一生懸命探してくれたのに、
「自分でもっと高く買ってくれる所探したから、お前らにはもう売らね~よ」
ってありえないですよね。

という訳で農業は大変ってことと、人の世話をしておくと後で帰ってくるって話でした。

ちなみに、勿論まだまだ赤字です。
黒字化するには以下の事をしないといけないと思います。
・圃場改善(排水、真砂土・堆肥を入れて土壌改良)
・7割はA級品のM・L・LLサイズを作れるようにする
・農薬を法律で許される限界まで使って草取り等の無駄にお金の掛かる人件費を削減し、病気を防ぐ
・収穫作業・選果作業の効率化


※白ネギは農閉期(冬)の収入確保が目的で、最初から儲けるつもりはありません。
 主力で儲ける野菜は別にあります。

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