2020-12-19 10:04 | カテゴリ:勉強や投資情報
第三週のIPOを振り返ると、Fast Fitness Japanプレイドという、投資的にありかなっていうのがちゃんと上がりました。
そしてマネゲの方は人気のサブスクは初値高すぎ寄り天撃沈で、真逆の地味系がマネゲで暴騰していました。
大まかにマネゲった条件は以下となります。
・吸収金額は中型でも許容された
・時価総額は小さめ
・不人気で早く寄った
・ロックアップが完璧で需給が良い

それを踏まえて来週のIPOです。

※塩漬け評以外で参考にしているのは以下のサイトです
96ut.kabu

■12/21(月)

[7358] : ポピンズホールディングス
市場:東1 (サービス業)
事業内容:ベビーシッター派遣等を中心とした在宅サービス事業及び保育・学童施設等の運営を行うエデュケア事業等
公募株式数:総計:3,250,000株(公募:1,100,000株 / 売出:2,150,000株)売出株式比率:66.2%
公開価格:2,850円
吸収金額:106億円
時価総額:278億円
ロックアップ:ほぼ全員に解除条項なしのロックアップ180日
【塩漬け評】
PER23倍か・・・この手の業態の会社は社会貢献度が高いので頑張って欲しいのですが、株価は伸びません。また大型なのでマネゲ要素もないです。

[7694] : いつも
市場:東M (小売業)
事業内容:EC総合支援
公募株式数:総計:1,400,000株(公募:800,000株 / 売出:600,000株)売出株式比率:42.9%
公開価格:1,540円
吸収金額:24.7億円
時価総額:83.1億円
ロックアップ:大部分に解除条項なしのロックアップ180日
【塩漬け評】
売上の成長率が53%は凄い。それでPER21倍設定は割安感が出るが、営業利益率が5.4%は微妙なビジネスモデルな感じ。凄いソフトやシステムを持ってて高度にECコンサルをする感じではなく、普通に顧客のEC戦略の支援をしているだけという感じなので儲けは確かに少なそう。そしてEC マーケットプレイスサービス事業の方が伸びているのですが、コロナの恩恵を加味しての成長と記載されているので危険かも・・・

■12月22日(火)

[4168] : ヤプリ
市場:東M (情報・通信業)
事業内容:スマホアプリの開発・運用・分析をノーコード(プログラミング不要)で提供するアプリプラットフォーム「Yappli」の運営
公募株式数:総計:4,845,400株(公募:350,000株 / 売出:4,495,400株)売出株式比率:92.8%
公開価格:3,160円
吸収金額:176億円
時価総額:368億円
ロックアップ:VC多数の上に1.5倍解除やそもそもロックアップ掛かってないVCも・・・
【塩漬け評】
売上23.7億 営業利益-6.19億 営業利益率-26% PSR15.5倍 40%ルール37.7+(-26)=11.7
ノーコードでアプリ開発という需要が高そうなサービスという以外、買える要素皆無。しかも大型・・・ぶっちゃけ時価総額100億でも割高過ぎて無理でしたよ・・・この公募価格の設定はVCのために個人投資家を犠牲にしているとしか思えないです。
ただ、この時価総額に設定されるだけあって流行ってるっぽい感じです。
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[4170] :Kaizen Platform
市場:東M (情報・通信業)
事業内容:WebサイトのUI/UX改善サービスの提供及び広告/営業/販促動画制作支援により、企業の顧客体験のデジタルトランスフォーメーションを推進
公募株式数:総計:5,009,300株(公募:1,550,000株 / 売出:3,459,300株)売出株式比率:69.1%
公開価格:1,150円
吸収金額:66.2億円
時価総額:177億円
ロックアップ:VC多数の上に1.5倍解除
【塩漬け評】
売上16億で営業利益2千万円(実績では1.6億の赤字)の赤字企業・・・売上22%成長以外評価出来る所なし。
顧客のサイトにタグを一行入れて分析?出来るようにするクラウドサービスも行っており、サブスク企業の仲間とは思いますが・・・それでも厳しいかな・・・中型でマネゲ化もしないだろうし。

[7342] : ウェルスナビ
市場:東M (証券、商品先物取引業)
事業内容:資産運用を全自動化したロボアドバイザーの開発・提供
公募株式数:総計:15,594,300株(公募:2,500,000株 / 売出:13,094,300株)売出株式比率:84.0%
公開価格:1,150円
吸収金額:197億円
時価総額:517億円
ロックアップ:24%の第一位株主と6%保有のSBI以外VCしかいなくて、その全てが1.5倍でロックアップ解除
【塩漬け評】
長期・積立・分散で様々な金融商品を個々に最適なPFで自動投資出来るサービスを低コスト(年率1%)で提供している。
インデックスファンドをドルコスト平均法で買う投資がアメリカで流行っていますが、まさにそれを自動で出来る便利サービスで業務内容は素晴らしい
問題は数字。
売上24.2億(前年比56%) 営業利益-11.8億 PSR21.3倍 40%ルール56+(-48)=8
サブスク企業として投資不適格。さらにPSR21倍とサブスク企業としても超割高。そしてVC多数・・・常識的には公募割れでもしないと買えないし、公募割れで買っても1.5倍でVC爆弾が降ってくると思うと上値は重いかも。逆にこの条件で1.5倍以上で寄ったら、事業内容が凄く評価されているんだろうなと感嘆するけど買う勇気はない。90日以上経って、もし株価低迷してたら事業内容の将来性は良いので買いたい。

■12月23日(水)

[4169] : ENECHANGE
市場:東M (情報・通信業)
事業内容:消費者向けの電力・ガス切り替えプラットフォーム「エネチェンジ」等の運営を行うエネルギープラットフォーム事業、エネルギー会社等向けのクラウド型DXサービス「EMAP(デジタルマーケティング支援SaaS)」及び「SMAP(スマートメーター活用SaaS)」等の提供を行うエネルギーデータ事業
公募株式数:総計:380,000株(公募:50,000株 / 売出:330,000株)売出株式比率:86.8%
公開価格:600円
吸収金額:2.62億円
時価総額:34.5億円
ロックアップ:15%程度のVC保有分が1.5倍ロックアップ解除
SO:200万株を超える膨大なSOがあるが800円・1000円が行使価格となっている。しかし小型なので余裕でそこを超えるのでSOも強力な売り圧力となる
【塩漬け評】
スマートメータ(※開発中)とか言ってるし、エネルギー革命企業を標ぼうしてるし、「エネルギーの4D」とか大層に掲げてるし、これは投機家大好きな感じ。煽る材料がいくらでもあるから。しかも小型低時価総額。でも実態はただの電気料金比較サイト運営。
さて、肝心の数字は
売上16.6億(前期比+31.4%) 営業利益0.3億(前期3億の赤字) PSR2倍 40%ルール31.4+1.8=33.2
上場するために数字の上だけ黒字転換させときました感があるけど・・・HPや決算資料見たら分かるけど「関東大震災で~」「イギリスの研究所で~」とか、胡散臭さが凄い。塩漬けマンはこういうの大っ嫌い。投資家にも分かりやすく言うとエナリス。でもエナリスって最初マネゲで無茶苦茶株価上がったんですよ。そういえばこないだ上場した業務内容は微妙に違うけど、新電力のアースインフィニティ、評判が悪い胡散臭い会社だったので、完全スルーだったんですけど、今株価みたら絶賛上場来安値更新中です・・・小型で初値があり得ないぐらい高騰するであろうENECHANGEをセカンダリで買おうと思っている人は、とりあえずアースインフィニティのチャートを見てみた方がいいよ。因みに、他に塩漬けマンが「胡散臭い!」って思って上場時からブログでディスってた会社がMTG。実際初値4000円超から一時500円まで延々下げ続けましたからね・・・電気ショックで筋トレになるはずないし、ローラーコロコロして小顔になるはずないでしょ・・・むしろ株主は電気ショック受けて瀕死ですは・・・

[7695] : 交換できるくん
市場:東M (小売業)
事業内容:インターネットを利用した住宅設備機器の販売
公募株式数:総計:350,000株(公募:100,000株 / 売出:250,000株)売出株式比率:71.4%
公開価格:2,050円
吸収金額:8.25億円
時価総額:44.4億円
ロックアップ:5%程度をVCとベクトルが出資して1.5倍解除だけど気にしなくていいレベル
【塩漬け評】
住宅設備をネットで注文して交換出来るというそのまんまのサービス。
売上47億(前年比+17%) 営業利益2.2億 営業利益率4.6% PER23.5倍
ん~・・・あんまりビジネスモデルのよくない小売りって感じの営業利益率ですね・・・これで不人気業種で低く(初日午前中とか)寄ればマネゲ的にありだったのですが、小型なので初値高騰しそうなので、そうなったら厳しい。

■12月24日(木)

[7359] : 東京通信
市場:東M (サービス業)
事業内容:アプリ事業、広告代理事業、その他
公募株式数:総計:1,000,000株(公募:610,000株 / 売出:390,000株)売出株式比率:39.0%
公開価格:1,250円
吸収金額:14.3億円
時価総額:61.7億円
ロックアップ:大部分に解除条項なしの90日ロックアップ
【塩漬け評】
メインはアプリ(主に無料ゲーム)の広告枠で稼ぐ会社。最近それで調子がいいのがカヤックですよね。
売上20億(前年比+28%) 営業利益3億 営業利益率15% PER43倍
ん~・・・売上成長率の伸びはいいし、営業利益率はいいし、従ってそれなりに高いPERの株価設定になってるし、早く寄ればマネゲ的にありじゃないかなって感じ。

[4171] : グローバルインフォメーション
市場:JQS (情報・通信業)
事業内容:市場・技術動向調査レポートの販売、年間契約型情報サービスの販売、市場・技術動向調査の受託、国際会議・展示会の販売
公募株式数:総計:500,000株(公募:125,000株 / 売出:375,000株)売出株式比率:75.0%
公開価格:1,210円
吸収金額:6.95億円
時価総額:31.7億円
ロックアップ:ほぼ全員に解除条項なしのロックアップ180日。逆に一人だけロックアップのない8000株の人、退職した元社員とかなのかな
【塩漬け評】
減収減益予想での上場国際会議・展示会がコロナの影響で81%減収だけど、それ以外の事業も減収。唯一伸びてるのがサブスクの年間情報サービス事業だけど売上が1.2億ではどうでもいい感じ。
売上20億 営業利益2.5億 営業利益率12.5% PER15倍
ん~・・・減収減益を加味してか割安感のある公募設定だけど、小型で初値高騰するから意味がなくなる・・・マネゲが起こるかはどれだけ早く寄るかと投機家の気分次第の奴。

■12月25日(金)

[6230] : SANEI
市場:東2 (機械)
事業内容:給排水器具等の製造販売
公募株式数:総計:460,000株(公募:260,000株 / 売出:200,000株)売出株式比率:43.5%
公開価格:2,200円
吸収金額:11.6億円
時価総額:48.8億円
ロックアップ:ほぼ全員に解除条項なしのロックアップ180日※VC・SOなし
配当:70円(約3%)
【塩漬け評】
売上208億(前年比-2.6%) 営業利益10億 営業利益率4.8% PER6.7倍
減収減益予想で成長もしてない地味系製造業。中型だけどロックアップ完璧。はい、このタイプは先週マネゲで上げまくったタイプ。不人気で初日前場に安く寄るとマネゲる可能性大。しかも減収減益予想で結構割安設定だし。

[4172] : 東和ハイシステム
市場:JQS (情報・通信業)
事業内容:歯科医院向け統合システム(電子カルテ・レセプト・各種アプリケーション等)の開発・販売
公募株式数:総計:400,000株(公募:200,000株 / 売出:200,000株)売出株式比率:50.0%
公開価格:2,300円
吸収金額:10.5億円
時価総額:49.8億円
ロックアップ:ほぼ全員に解除条項なしのロックアップ90日。※VC・SOなし
配当:55円(約2%)
【塩漬け評】
業績予想の資料が見当たらず・・・実績では減収減益。それでもPERが19倍と高めなのは営業利益率が約20%と高いからかな。
これも不人気で早く寄ればマネゲ化しそうだけど、なんとなく電子カルテっていうのは安くは寄らなさそうな業種です・・・初値高ければ投機家が来るかは運次第。

[4881] : ファンペップ
市場:東M (医薬品)
事業内容:機能性ペプチドを用いた医薬品等の研究開発事業
公募株式数:総計:2,739,700株(公募:2,739,700株 / 売出:0株)売出株式比率:0.0%
公開価格:650円
吸収金額:20.4億円
時価総額:108億円
ロックアップ:VC(約300万株)はロックアップなしで売る気満々で、1.5倍解除の塩野義も含めると約20%程度の売り圧力
SO:200万株を超えるSOで経営陣ぼろ儲け
【塩漬け評】
2019年上場中止。取締役は元アンジェス人脈が目立ちます。社長はそーせい関連の会社の経歴も。そしてアンジェスと大阪大学のコロナワクチンプロジェクトに参画しています。
アンジェスと大阪大学が手掛ける新型コロナウイルス(COVID-19)向けDNAワクチン共同開発にペプチド技術を用いた次世代ワクチン開発に向けてファンペップが参画
売上3百万 営業利益-6.18億
不人気すぎて公募価格は仮条件下限の650円。それもそのはず、2019年の上場予定時の想定価格は315円。そこからVCが7月に630円で出資してたった五カ月でイグジットして金儲けをしようとする意図が見え見えで、流石に投資家も馬鹿じゃないので、650円の公募価格に落ち付いた。
それでも高値掴みしたVCの尻拭いを上場で個人投資家に押し付ける公募価格・・・敢えてVCを救いに行くボランティア精神溢れる投資家がいるのか?
敢えて言おうゴミであるとっ!
ゴミ of ゴミ
キング of ゴミバイオ
アンジェス同様株券印刷業(増資)がメイン事業となりそう
従業員11人、平均年間給与841万円

市場を財布、投資家をATMとしか思っていないゴミ企業の上場をなぜ許す東証?完全に東証が悪い。
やっとテラが退場しそうなのに新たな入場者が。
故にっ!安く寄ればほぼマネゲで大暴騰しそう。
まさに伸るか反るか!投機家の本領が発揮される糞企業IPO!!!
ファンペップは投機家に取ってクリスマスプレゼントとなるか、逆に投機家のお金をファンペップにプレゼントする事になるか、乞うご期待!

■総評■

微妙なのしかないです・・・とりあえず投資でセカンダリーで買えるのはないかな・・・ウェルスナビがどうなるのか興味津々です。
第3週起きたマネゲの条件を満たしているのが早く寄る前提でSANEIです。
そしてやはりファンペップ・・・正にデッドオアアライブの戦いになりそうです!

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