2020-09-19 04:50 | カテゴリ:勉強や投資情報
株をやろうと思ったら、大抵まずはネットや本インチキハウツー本・・・「必勝法」「投資術」「~億」「稼ぐ」「~万から始める」とか勝てる事を少しでもほのめかしていたら大体これ)で株について知ろうとすると思うのですが、株を推奨する人(=株を利用して金儲けをしている人 ※実際に株取引をしている人ではない)の意見ばかりになり、以下のような誤った判断をしてしまいます。
・基本的に勝てるものである
・元本が少額でも毎月お小遣い程度は儲かる
・元本が少額でも簡単に億れる
・努力は必要なく楽に勝てる投資法がある


そして、良心的な本であっても、「リスクを理解しましょう」と申し訳程度にリスクについて説明してあるだけで、
株を推奨9割、リスクの説明1割
という偏った内容になっています。
※リスクについて触れていない本は論外

これでは正しい判断は出来ません。
というか、そもそも、株を利用して金儲けをしている人(※実際に株取引をしている人ではない)の意見なんて当てにならない事は、普通に考えたら明白です。
だってその人達は自分が飯を食べるために、ノーリスク(株取引をしないから)で金儲けをしようとしているだけですから、「株をやるな」って言うはずないし、リスクの説明は疎かになります。
また、日本では株で金儲けをする事に対して倫理的な嫌悪感で否定する人ばかりで、「株をすると損をするから、金儲けをするという目的に矛盾しているからやるな」っていう人は少ないです。

実際に株で損をした人が上記のような警告をするべきですが、人は自分の失敗を言いたくないし、そもそも、なぜ損をしたのか分からないから損をしたわけで、という事は「損をするから株をやるな」と論理的に説明出来ません。
逆に、株で勝っている人は、勝っているのだから「損をするから株をやるな」という事は普通言わないです。

そこで、「株は敗者のゲームだからやるな」と、勝っているのに主張している塩漬けマンが、株をやってはいけない理由を説明します。
また、株に勝ち方は存在しないのに、それを追い求めるよりも、なぜ負けるのかを理解する方が有意義となります。

①効率的市場仮説を軽視してはならない

効率的市場仮説は、株価は全てを織り込んだ株価(※ファンダ的な適正株価ではない)になっており、どんな糞株であろうと、優良株であろうと、ランダムウォーク仮説により、いつ買っても売っても短期的には1/2ギャンブル長期的には市場平均と同じパフォーマンスになる。
→市場平均に勝つパフォーマンスを上げる事は不可能
=TOPICSが10%上がった期間は、大抵の投資家の平均パフォーマンスは+10%に収まる。逆に10%下がった期間は、大抵の投資家の平均パフォーマンスは-10%となる
→つまり、市況がいい時しか勝てない。勿論ショートメインの人は市況が悪い時しか勝てない。
※たまたま運が良くて短期的に市場平均パフォーマンスを上回る事はあるが、長期的には不可能

効率的市場仮説を成立させる三つの前提
1.情報コストゼロ(相場を変動させる情報は瞬時にマーケットに広がる)※将来の予測も含む
2.取引コストゼロ(売買手数料・税金がかからない)※先進国マーケットでは十分に無視出来る金額
3.合理的投資行動(全ての投資家は金銭的利益を最大化するように行動する)

→つまり、手数料が無料でない人は手数料(及びスプレッド)の分だけ負けが多くなるので、売買頻度の多さに比例してパフォーマンスが低下する

ここから、以下の理由によりインデックスファンド(=全ての銘柄を購入するのと同じなので究極の分散投資)ドルコスト平均法(=時間分散)で買う投資法が推奨され、アメリカでは成功しています。
前提:経済の成長と共に株価は上がるはず
問題:しかし効率的市場仮説により個別株で上がる銘柄を選ぶのは不可能
結論:だったら管理コスト(手数料等の経費)の小さいインデックス(指数)を買えばいい
結果:アメリカは戦後経済成長し続けているので、アメリカにおいてはインデックスファンド投資は今の所成功している

分散投資と時間分散により、リスクを究極に低減した投資法である代わりに、短期間で大きく儲けるのは不可能で、凄く時間が掛かるので、始めるのが若くないとだめで、しかも始めようと思った時が好景気で株価が高いと高値掴み期間が長くなるので厳しい。

②行動ファイナンス理論により大部分の投資家は負ける投資行動を取る現実

経済学と心理学を融合した行動経済学の内、投資に特化した学問を行動ファイナンスといいます。
プロスペクト理論等が有名で、それによると、上記の効率的市場仮説を成立させる前提の内、「3.合理的投資行動」が否定され、即ち効率的市場仮説が否定されます。
しかし、それは多くの投資家が勝てるという事を意味せず、逆に大部分の投資家は非合理的な投資行動を取って負けてしまうが、それを収益機会とする事が出来る一部の投資家は勝つことが出来るという事を意味しています。

尚、学会は効率的市場仮説を確立したユージン・ファーマと、行動経済学者のロバート・シラー両名に同時にノーベル経済学賞を授与する事で、どちらの説が正しいかの評価はしていません。

プロスペクト理論含めて、投資家が心理学的に負ける投資行動をするまとめが以下となります。
※これ出典がどこか分からないんですが、ネットでググってたら、たまたま見つけて、よくまとまっているなと思って紹介します。
■欲をかいた投資家が陥る過ちと罠■
1.ギャンブラーの誤謬・・・そろそろ反転するだろうという勝手な決めつけ
2.コントロール幻想・・・自分がエントリーした方に間違いなく動く気がする幻
3.プロスペクト理論・・・利確は早く、損切は遅く
4.アンカリング効果・・・特定の数値にこだわってしまう癖
5.確証バイアス・・・自分に都合のいい証拠だけ探してホルホルする
6.保有効果・・・自分が持っているポジションに愛着を持ち手放せない。同値撤退できない
7.サンクコスト錯誤・・・「今までずっとロングで損していたのに今さらショートなんてできるか!」
8.後知恵バイアス・・・チャートを見て後付けで「ああ、やっぱりね。そうなると思った。」
9.ゼロリスクバイアス・・・ほんの少しでも損するのが嫌で建値まで戻らないと損切せず結局大損
10.感応度逓減・・・大きく勝ったり負けたりすると段々何もかも大雑把になっていく


これに塩漬けマンがさらに足します。※これは占いを信じちゃってる人の特徴です。
11.フリーサイズ効果・・・大体当てはまりそうな事を言ってるだけなのに大抵当たっていると信じてしまう
→投資顧問や商材屋やセミナー屋に騙される
12.ラベリング効果・・・アノマリーを信じて間違った投資行動をしてしまう
13.インプリンティング効果・・・当たったのを見た時だけ「当たっている!」と当たった事だけが印象に残って信じ込んでしまう
→テクニカルや投資顧問や商材屋を信じてしまう(※実際は統計を取ったら50%しか当たっていない)

さらにさらに追加しちゃいます。
14.埋没費用効果・・・負けると分かっていても損失を取り戻したくてやり続けちゃう
15.結果偏向・・・失敗しても原因究明をせず結果から判断する
16.直近偏向・・・過去のデータや経験よりも最近のデータや経験に重きを置き失敗を繰り返す
17.バンドワゴン効果・・・皆が買っていたら自分も買いたくなるが高値掴み
18.少数の法則信仰・・・たまたま勝ちが続くと自分を天才投資家だと思い込む
19.選択的抽出・・・欲しい銘柄の良い所だけ(ファンダでもテクニカルでも)見つけて、他の悪い所は無視して買う
20.ランダムな報酬・・・たまに大きく勝つと興奮しちゃって投資中毒になる

なので、まとめると株式投資で勝とうと思ったら、以下の通りです。
・長期投資・・・不景気まで待って、株価低迷している時に始めるか、真の成長株を見抜いて長期保有する
前者は儲からない上に時間が掛かるリスクも少なく後者は卓越したファンダメンタルズ能力と日々の騰落に左右されない精神力が必要となるが大きく儲かるが、大部分の人は卓越したファンダメンタルズ能力を持っていないし成長株は下落リスクが大きく、下落しても保有し続ける凍死家になって負ける
・短期投機・・・市場にわずかに存在する非効率的株価を他人の10倍努力して見つけて、上記の負ける精神性を克服する
これが出来る一握りの投機家が短い期間で大きく儲けるが、それ以外の大多数は負けて諦めるか、全損して退場する
※短期なので、約半分の人は運でたまたま勝つので、勝っている内に、自分の実力だと勘違いせずに、利確して株をやめれる人はそれでも良し

尚、どの方法をするにしても一番大事なのはリスク管理となります。

これを読んでも株をやりたいと、しかも専業でやりたいと思った人は以下の塩漬けマンの現実を伝えてきます。
・専業投機家になって、1日も・・・いや、ザラ場は1分でも休んだ事はない。情報収集のため最低でも7:30起床
 ※サラリーマンなら有休がありますが、専業投機家に有休はなく、休日は100%カレンダー通りで、例え大病になっても1日はおろか、1分でも休む事は出来ません(※やり方によりますが)
・専業投機家になって、100%の自由を手に入れた代わりに、精神的不安定となり、不眠症になりました。無理やり寝るために寝る前に酒を飲んだら、健康診断で肝臓の数値がヤバくなりました。そして常に睡眠不足で翌日はミストレードや判断ミスを多発で仕事にならず、睡眠薬の服用を検討しています。
 ※尚、専業投機家になっていい夢って見た記憶がなく、基本毎日悪夢にうなされて、夜中に苦しくて起きる事もしばしばです。
 ※個人の性格(ストレス耐久度)によります。

でも、大体100万ぐらいから本気で投機をやり始めて、8年で6500万ぐらいまで増やしたので、インデックスファンド投資や長期投資をしてては、ほぼ不可能な短期投機ならではのパフォーマンスは出せています。
ただし、上手い人は1年で億ってるし、5年以上やれば10億以上稼いでいる人も多いですから、塩漬けマンみたいな、負ける精神性を持った、下手でも、運と努力とリスク管理で、このぐらいは行けるかなって感じです。

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