2018-11-10 08:17 | カテゴリ:農業
最近一人鍋がマイブームです。
塩漬けマンの今の一人暮らしの家(もう実家に帰るので終わりですが)は当然鍋とかないのですが、アルミの鍋型の奴とIHがあれば鍋は出来ます。

んで、今スーパーに鍋用のカット野菜って売ってるじゃないですか。
最近はスーパーに夜行って、鍋のメイン食材の特売を見つけて、それと鍋用スープと鍋用カット野菜を買って鍋をしています。

■特売品(半額)■
豚肉→キムチ鍋
モツ→モツ鍋
牛肉→スキヤキ
魚→水炊き

って感じです。
しかもカット野菜って農家にとっても助かるので、皆さん是非買ってください。
農家を苦しめているのが【規格】です。

例えば塩漬けマンが研修に行っていたある葉物野菜農家ですが、
A規格→出荷
B規格→少し儲かるので出荷したりしなかったり
C規格→儲からないので廃棄
規格外→余裕で廃棄
でした。

ちなみに、BとCの違いは農家以外は見分けがつきません。
一般消費者でBとCの違いを気にする人はいません。
しかし、Cは廃棄されるのです。
カット野菜だと、Cとか、規格外ですら商品になります。
農家の規格外って家庭菜園上級者レベルですので、本来規格外であっても全く問題ありません。

規格というのは出荷担当のJAが定めるのですが、まぁそれはしょうがないです。
規格を緩めると、本当にゴミみたいな野菜を出荷する農家が続出するので・・・
JAとしては、凄い野菜を農家に出荷してもらって、特産地化というか、ブランド化というか、とにかく高品質な野菜を出荷する産地という事で、他のJA(産地)と戦って、勝って、拡販をしたいのです。
農家はJAのおかげで生産だけしていればいいですが、JA(販売・物流)は他の産地との営業戦争ですから。
それによって、引いては地域農家全体の利益になるので・・・
でも普通に食べれて、美味しい野菜がCとか規格外で廃棄されるという現実もあります。
カット野菜になるのはそういう、Cとか規格外です。
ただ、多分JAはカット野菜にはノータッチなので、JAやJAにだけ卸してる農家はカット野菜の恩恵はないですし、そういう野菜は大抵仲卸や加工業者に安く買い叩かれるので、そもそも農家は儲からないかもしれませんが。

規格外をいくら売っても農家が儲からないのは、知り合いの柑橘農家がいるのですが、
「柑橘だと加工しやすいから規格外でも売れて儲かるでしょ?」
って言うと、
「いや、加工業者が買い取ってくれるのは10キロで50円(重さと単価を忘れたのでイメージ)とかで、段ボール代にもならないから捨ててるよ」
って言われて、現実は厳しいなって思いましたが、塩漬けマンのやってた所は仲卸とつてがあって、規格不問で一定量をまぁまぁ悪くない値段で買ってもらってました。
ただし最大量が決まってて少なかったので、大部分のJAに卸す分に比べたら雀の涙でしたが。
そりゃ毎日何十キロと収穫するのに、その莫大な量を売ってくれって言われても仲卸も裁けないですからね。
これを裁けるのはJAだけなのでJA様様です。

他にも知り合いの農家に、こういう一見ビジネス的に良さそうな話が舞い込みました。
「規格外で廃棄する野菜を飲食店のAが全部買い取るよ。」
凄くいい話に思えるじゃないですか。今まで捨てていた野菜がお金になるのです。
でもその農家は断りました。
「欲しければただでやるから取りに来い。」

若い人が家族を養うためにやっている農家って一般人が想像も出来ないような途方もない量の収穫作業をしています。
いちいち、規格内品(JA出荷)と規格外品を分けて収穫する手間すらないのです。
だって夏は深夜3時に起きて収穫作業してるのですよ。
分けて収穫する手間も、その飲食店に配達する手間もないのです。
ただ、取りに来るなら、ただでくれてやるよって事です。

という訳で、久しぶりに農業の話でした。

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