2018-09-02 09:09 | カテゴリ:勉強や投資情報
今読んでる本で、リスク・プレミアムについて書いてあります。
リスク・プレミアムっていうのは、一般的にはリスクへの対価ですが、効率的な価格と比較した割増部分という意味もあります。

例:とある会社の社債利回り
1.デフォルトリスクのほぼない安全資産の国債の利回り0.1%
2.デフォルトリスクのあるリスク資産の社債の利回りはデフォルト確率から計算して0.75%=効率的な利回り
※国債よりも多い0.65%部分がクレジットスプレッド
3.実際にはこの社債は1%の利回りで販売されている
※効率的な利回りよりも多い0.25%部分がリスク・プレミアム

2の部分以降をリスク・プレミアムというのか、3だけをリスク・プレミアムというのかの違いですが、まぁそういう細かい事は置いておきます。

リスクの大きい銘柄はリスク・プレミアムが大きくなります。
そして、リスク・プレミアムが大きい=割安=大きなリターンです。
これは一般的なハイリスクハイリターンとは違います。
ハイリスクハイリターンでも勝率が50%なら期待値はゼロです。
リスク・プレミアムが大きくなり、リスク調整後リターンが期待値プラスになると、それはハイリターンと高い勝率を両立した理想の投資となります。

同じ事は、前読んだ本『投資で一番大切な20の教え』にも書いてありました。
「理論では高リターンは高リスクに付随することになっている。だが実利主義のバリュー投資家は、まったく逆の考え方をする。本質的価値を大幅に下回る価格で資産を買えば、高リターンと低リスクは両立しうるのだ」
※この本の紹介記事はコチラ

つまり、ハイリスクと認識され過ぎているがために、本質的価値を大幅に下回ったバリュー株を買えば、高リターンと低リスクが両立するのです。
どういう銘柄がそうなるのか・・・不祥事で大暴落している銘柄です・・・はい、スルガ銀行( ・`ω・´)キリッ

勿論倒産したら意味がないです。
スルガ銀行を買うには、倒産するのかしないのかと、本質的価値を見抜くファンダメンタルズ能力が必要となります。

塩漬けマンにそれはありませんが、とりあえず財務諸表を見てみました。
※細かい数値は前後していると思います。
まずカボチャの馬車で焦げ付く可能性がある融資が1200億円。
※その他のシェアハウス融資は800億円
※第三者委員会の調査報告で不適切融資は1兆円(報道ベース。会社発表ではない)
※現在創業家へ不透明資金とか新たなネタで揉めていますがそれはたった10億円なのでノイズ
スルガ銀行は現金を約8300億円保有しており、多分貸倒引当金が約870億円あると思います。
スルガ銀行の純利益は、かぼちゃの馬車問題後の決算で今期予想250億円ですが、貸倒引当金の追加、預金減少による運用益低下、ローン契約激減等により、利益はどんどん減っていくと思います。
最初、かぼちゃの馬車問題の時はすぐに戻した株価も、予想以上に問題が悪質・深刻だと分かると下げに転じ、第三者委員会不適切融資1兆円報道が止めとなって、株価1600円から今は600円まで暴落しています。
ただ、素人考えですが、1兆円全部焦げ付く事はないだろうし、倒産はないと思います。
尚、第三者委員会不適切融資1兆円報道後のJPモルガンの目標株価は630円です。

となると、後は割安かどうかですが、利益は上記の通り減っていくと思うのでPERは当てになりません。
勿論利益が減ると配当も減ると思うのでこれも当てになりませんが・・・
スルガ銀行 PER5.6倍 PBR0.4倍 利回り3.45%
静岡銀行 PER11.2倍 PBR0.57倍 利回り2.24% 近くの地銀
横浜銀行 PER9.5倍 PBR0.58倍 利回り- 近くの地銀(コンコルディ)

あおぞら銀行 PER10.6倍 PBR1.07倍 利回り4.69% 高配当地銀
島根銀行 PER17.3倍 PBR0.31倍 利回り4.11倍 高配当地銀

高知銀行 PER8.1倍 PBR0.2倍 利回り2.22% 低PBR地銀
愛知銀行 PER12.2倍 PBR0.23倍 利回り1.82% 低PBR地銀

みずほ銀行 PER8.7倍 PBR0.54倍 利回り3.84% メガバンク
三菱UFJ PER10.3倍 PBR0.56倍 利回り2.98% メガバンク

比べてみると、バーゲンセール!!って感じはしません。
元々スルガ銀行は地銀の雄で、問題前はPER13倍と成長性を期待されて割高だったからだと思います。
今は業績縮小に突入したので、その分が一気に水準訂正されているのかと。

リスクに見合うリターンは・・・ないかな・・・300円とかになったらさすがに買いたいです。
しかし倒産リスクが高いのであれば100円ぐらいで買いたいです。
勿論、第三者委員会の報告書が出ないと、不透明なので買えないですし、不適切融資1兆円なら、相当額を貸倒引当金に追加しないといけないので、多分かなりの赤字に転落すると思います。
ただ、報告書次第ですが、今の感じだと、これ以上株価下がるとも思えませんが・・・今の株価だと将来利益が半分になって(そんなに減るとは思えませんが)、PER11.2倍、配当も減って2%とかで落ち着くちょうどいい株価ではないでしょうか。

スルガ銀行とかってやたらとボラが大きくて、リバも凄いじゃないですか。
多分リスク・プレミアムを意識した投資家の逆張り買いが入っているのだと思います。

ちなみに、前不祥事(悪徳契約でITリテラシーの低いご老人から搾取)で大暴落したPCデポですが、その後株価はどうなったか・・・
PCデポその後チャート
一時倍近く戻しましたが、そこで利確出来ていないと結局今は暴落時と変わらない株価です。
しかも、暴落後1年ぐらい低迷ですから忍耐も必要です。
尚、業績はジリ貧で縮小が続いていますので、結局不祥事で大暴落で割安だと思って買っても、業績が戻らないと、株価は長期的にはファンダメンタルズに収束するので、株価も上がらず、いつの間にか割安でなくフェアバリューになってるって事ですね。
そうなると、スルガ銀行がもう一度成長路線に戻れるか・・・かなり厳しいですよね・・・

不祥事大暴落の出世株である、第二のペッパー探しはなかなか難しいです(´・ω・`)ショボーン



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