2018-03-21 10:19 | カテゴリ:雑談
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前、アニメ革命が起きるかもしれない新方式【ネットフリックス方式】について書きました。

IGポートの新作アニメ『B:The Beginning』が公開されたのでついでにIGポートについて

これ長いので、要点だけまとめると、

・製作委員会方式
【予算】関係各位で組織する製作委員会が出す
【配信】テレビ
【主な収入源】円盤売上
【利益】製作委員会で分ける ※アニメ制作会社はただの受注生産
【版権】製作委員会 ※それぞれが得意分野でビジネス展開
【原作】製作委員会の原作を使えるので人気が既にあったり宣伝が必要なかったりストーリーを考えなくていいので経費が掛からず早く作れる

・ネットフリックス方式
【予算】ネットフリックスが出す ※製作委員会方式の2倍とも
【配信】ネットフリックス独占ネット配信
【主な収入源】配信料 ※契約次第で円盤発売も?
【利益】ネットフリックスとアニメ制作会社で分ける ※インセンティブの可能性
【版権】アニメ制作会社 ※自由にビジネス展開可能
【原作】基本的にオリジナルアニメとなるので、経費と時間が掛かる

要は、今まで、ブラック業界として有名で、全く利益にならないアニメ制作会社が儲ける事が出来るように、アニメ業界のシステムに革命が起きるかもしれないのです。

ただし、象徴となるようなヒット作→成功例(アニメ制作会社が多大な利益を得る)が生まれないと革命は起きません。
エヴァンゲリオンの大ヒットによって製作委員会方式が大成功し、主流となったように。

んで、今回ネットフリックス方式で作られた二つのアニメを見たので評価です。

【Production I.G】B:The Beginning

シリアルキラー VS 天才捜査官 の頭脳バトル

裏で国を牛耳る謎の組織 VS 謎の少年 の異能バトル
の両方が同時並行で交わりながら進んでいく感じです。


ヒットする要素を全部詰め込んだ感じです。
どこかで見たことがあるような感じです。
それ自体はよくある事です。
エヴァンゲリオンコードギアスもヒットする要素を全部詰め込んだ作品です。
ただし、それだけでなく、新しくて斬新な何かがあったから大ヒットしたのです。

【例:エヴァ】生き物のような今までにないロボット(バンダイがスポンサーでないのでプラモデル化を気にしなくてよいから産まれた=製作委員会方式のメリット)、謎だらけの展開・・・20年以上経った今も謎だらけ・・・
【例:コードギアス】正邪二人の主人公・・・特にダークヒーローのルルーシュの鬼畜っぷりが大人気で、正統派ヒーローのスザクの嫌われっぷり(ネットではスザクを殺す会が結成される程)、毎回のようなどんでん返しで飽きさせないストーリーの上での大どんでん返しで見出したら止める事が出来ない

残念ながらB:The Beginningにはそれがありませんでした。
作画はさすがのProduction I.Gで、しかも本当に予算と期限に余裕があったのか映画級で文句の付け所がなかっただけに、残念です。
バトル物が好きな塩漬けマンみたいな人に取っては、普通に面白いですが。

【ボンズ】A.I.C.O. Incarnation

バイオハザードみたいなのが起こった世界で、その原因となった少年・少女がそれを止めるために頑張る的な感じです。


さすがのボンズです。
ボンズのオリジナルアニメは脚本も作画もオリジナリティある独特の雰囲気で、外れはありません。
個人的には『STAR DRIVER 輝きのタクト』とか大好きです。
しかし・・・大ヒット作もありません・・・
今回も大ヒットはしないと思われます。

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ネットフリックス方式で大ヒット作が生まれるのか?
基本的にオリジナルアニメとなるので、過去の大ヒット作はオリジナルアニメが多い事から、期待は出来ます。
ただし、ネットフリックス方式で作られるアニメが少なすぎるので、分母の違いで、このままだと、大ヒット作が出現する確率は少ないです。

例えば今季では『ゆるキャン△』とかがヒットしています。
塩漬けマンは好みではないので3話切しましたが、なんか結構話題になっています。
少し前は『けものフレンズ』大ヒットしました。
塩漬けマンは安定の3分切ぐらいでした。
その前は『おそ松さん』小ヒットしました。
塩漬けマンは勿論見ず切でした。
こういうのって作る前はヒットするとはほとんどの人は思ってなかったと思います。
ソシャゲと一緒で、何がヒットするか読めない世界になっています。
ただ製作委員会方式のおかげで、アニメの制作本数が毎期凄いので、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるで、何かしらヒット作が生まれています。
※大ヒット作(=覇権アニメ)はなかなか生まれていません
しかも当たりそうになると、製作委員会のチームワークで得意分野とコネクションでそれぞれの会社が盛り上げてくれます。

今後は、原作ありで、版権は製作委員会のように関係各位が持つけど、アニメ制作費はネットフリックスが出して独占配信して、利益を製作委員会に配分するとかの、ハイブリッド方式とかいろいろ形態が契約次第で現れるかもしれません。
※ネットフリックス方式で作られた『Devilman Crybaby』は勿論原作は「デビルマン」でありますが、脚本は一部オリジナルで、円盤もすぐに発売するそうです。

あるいは、大ヒット作が出なくても、普通にネットフリックス方式が儲かるというのであれば、今後はネットフリックス方式で作られるアニメが自然と増えていくと思います。

とりあえず塩漬けマンとして、アニメ制作会社・・・というより、アニメーターが正当な報酬を得るシステムが流行る事を祈るのみです。

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