塩漬けマンの株奮闘記
脱サラ農家が経済的フリーを目指して投資を始めるも、投機(マネーゲーム)に目覚めてしまい、日々投機を頑張り、ついに農業も辞めて専業投機家になってしまったブログです(`・ω・´)キリッ ただの備忘録日記ですので、銘柄を書いても、買い推奨ではありませんし、むしろ危険なので買わないで下さい。「株価の騰落は神のみぞ知る」で誰も分かりません。裁量トレードは大部分の人に取ってゼロサムゲームどころかマイナスゲームですのでやらない事をお勧めします(´・ω・`)しょぼーん
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2015-06-07 14:54 |
カテゴリ:農業
大豆やってる法人で話しを聞いたので、今日は大豆の話です。
大豆は米の代わり(補助金が高いので)で前いいのではないかと書きましたが、やはり一癖ある作物のようです。
まず大豆の何がいいって、手間が掛からない事です。
水稲より手間掛かりません。
●水稲
育苗(しないなら買う)
↓
田植え
↓
水管理
↓
収穫
↓
乾燥
●大豆
種撒き
↓
収穫
↓
乾燥
ただ、水を張らないので、草との戦いが水稲より気を使います。
種蒔き前に除草剤をしっかり使います。
大豆が大きくなってくれれば、もう雑草は生えません。
大豆よりも先に雑草が茂ってしまったら、豆類だけ枯れない、凄い除草剤があって、これを使えばいいのですが、凄く高いらしいです。
後気をつけなければいけないのが、元水田を利用する場合(ほとんどこれでしょうが)は、大豆は水を嫌うので、排水対策をしっかりしないとです。
また、鹿が天敵なので、鹿が多い地域はネットを張らないといけないので大変です。
さらに言えば、肥えた土はダメみたいです。
ツルボケと言って、実があまりならずにダメダメな成長をしてしまいます。
収穫の時は、蔓が青い雑草が生えていると、収穫した大豆も青くなり、蔓が赤い雑草が生えていると、収穫した大豆も赤くなります。
こうなると、豆腐用で売れなくなるので、安くなってします。
収穫機の前を数人で蔓に色のついた雑草を取るのがちょっと手間といえば手間です。
補助金は去年は以下の通りでした。
米 :補助金1反7500円
大豆:補助金1反35000円 収量多いと増えたような
※昔は収量0でも植えたら補助金出てたから、植え捨てして補助金詐欺してる農家もいたようですo(*≧□≦)o ヒドイヨ~
補助金ありきの世界ですが、今大豆の価格が上がっているようです。
ロシアがウクライナ問題で総スカンくらってて、嫌がらせで大豆の輸出止めたから上がったとか、アメリカで不作だから上がったとか・・・でもチャートみたら、そこまで上がってるようでもなかったです。
こう考えると、大豆の価格もそこそこ期待出来るし、補助金もたんまりで、手間も掛からない・・・なんとなくいい感じです。
ただ、問題点があります。
種代が異常に高い!!
食べる大豆は一袋2000円の所、種撒用の大豆は一袋12000円とかです。
どうして??意味不明です(´・ω・`)しょぼーん
その法人は大豆を始めた年は、種撒用大豆代30万円、収穫した大豆の売上20万円だったそうです(´・ω・`)しょぼーん
種の方が高いって!!しかも除草剤や農薬や人件費や収穫代や乾燥代等入れたら、しゃれにならない赤字です!
補助金で賄えるとはいえ・・・
となると、去年自分達が作った大豆を取っておいて、今年植えれば無料だと思いますよね。
これやっちゃダメだそうです。
先祖帰りする大豆が出てきて、品種が違うのが混じるので、ちゃんと種撒用の大豆を毎年買わないといけないそうです。
※上記は建前で、実際は少し買って、後は去年自分達が作ったのを取っておいて種蒔きするそうですが。。。
そして一番の問題なのが、売上金額の入金方法です。
収穫した大豆は大抵はJAで乾燥・販売します。
JAに納品したら、考えられる最低単価で計算した売上金額が入金されます。
実はこれ、JA様が身銭を切って農家に払っている仮払金みたいな奴です。
そりゃそうですよね。
納品→即売れる→売上入金
な訳ないですから(´・ω・`)しょぼーん
納品→乾燥→販売
で実際売れるまで1年以上掛かります。
その間、農家にお金が入らないと、資金繰りに苦しい農家が困るので、先ほど言ったように、JA様が身銭を切って、仮払金を払っているのです。
その場合、大豆相場が暴落して、実際には安くしか売れなかった場合、一度農家に支払った仮払金を返せなんて言えないので、絶対これより安くならないだろうという最低単価で計算して仮払いするのです。
そして高く売れた分の差分のお金が精算金として1年以上後になってJAから農家に支払われます。
「大豆の清算金は忘れた頃に入ってくる」と言っていました(笑)
なので大豆価格上昇の恩恵をすぐに受けれないのが厳しいです。
またこのような仕組みだと、税務署との戦いがあります。
なんと税務署が大豆の清算金を未収金として計上して税金払えというのです。
会計用語でいう【発生主義】ですか。
農家からすると、貰える当てもない、しかもいくら貰えるか全く不明(大豆相場が読めれば、農家やめて、大豆先物取引でもやるよって話しです)なお金を未収金として計上するなんてナンセンスです。
会計用語でいう【現金主義】で会計処理したいのです。
話しを聞いた法人では、収穫・乾燥・販売が全部アウトソーシングでした。
収穫機は700万ぐらいするし、乾燥機は知らないですが、米と同じような感じだとしたら、建屋から必要なので、自前で用意したら1千万を超える設備投資になります。
販売は営業力がないと無理なので。。。
※播種機は、トラクターに付けるアタッチメントを買えばいいので、そこまで高くないので、自前です。
収穫・乾燥・販売を自前でやればかなり収益が上がり、補助金頼みにならないのですが、設備投資をするためには、10年ローンとかになるでしょうから、政府が大豆の補助金を今後10年は増やす事はあっても減らす事はないと保障してくれないと、怖くて設備投資なんて出来ません(´・ω・`)しょぼーん
特に乾燥・販売を自分でやったら、勿論JAからの仮払金なんてないですから、売上が立つ(お金が入る)のは相当先になるので、経営的に安定している農家しか出来ません。
しかも農作物の補助金って政権変わったらコロコロ変わりますよね・・・
大豆・・・自給率上げたいなら、政府が10年変わらない方針を示さないといけません。
↓応援クリックして頂けると感謝感激です(´・ω・`)
大豆は米の代わり(補助金が高いので)で前いいのではないかと書きましたが、やはり一癖ある作物のようです。
まず大豆の何がいいって、手間が掛からない事です。
水稲より手間掛かりません。
●水稲
育苗(しないなら買う)
↓
田植え
↓
水管理
↓
収穫
↓
乾燥
●大豆
種撒き
↓
収穫
↓
乾燥
ただ、水を張らないので、草との戦いが水稲より気を使います。
種蒔き前に除草剤をしっかり使います。
大豆が大きくなってくれれば、もう雑草は生えません。
大豆よりも先に雑草が茂ってしまったら、豆類だけ枯れない、凄い除草剤があって、これを使えばいいのですが、凄く高いらしいです。
後気をつけなければいけないのが、元水田を利用する場合(ほとんどこれでしょうが)は、大豆は水を嫌うので、排水対策をしっかりしないとです。
また、鹿が天敵なので、鹿が多い地域はネットを張らないといけないので大変です。
さらに言えば、肥えた土はダメみたいです。
ツルボケと言って、実があまりならずにダメダメな成長をしてしまいます。
収穫の時は、蔓が青い雑草が生えていると、収穫した大豆も青くなり、蔓が赤い雑草が生えていると、収穫した大豆も赤くなります。
こうなると、豆腐用で売れなくなるので、安くなってします。
収穫機の前を数人で蔓に色のついた雑草を取るのがちょっと手間といえば手間です。
補助金は去年は以下の通りでした。
米 :補助金1反7500円
大豆:補助金1反35000円 収量多いと増えたような
※昔は収量0でも植えたら補助金出てたから、植え捨てして補助金詐欺してる農家もいたようですo(*≧□≦)o ヒドイヨ~
補助金ありきの世界ですが、今大豆の価格が上がっているようです。
ロシアがウクライナ問題で総スカンくらってて、嫌がらせで大豆の輸出止めたから上がったとか、アメリカで不作だから上がったとか・・・でもチャートみたら、そこまで上がってるようでもなかったです。
こう考えると、大豆の価格もそこそこ期待出来るし、補助金もたんまりで、手間も掛からない・・・なんとなくいい感じです。
ただ、問題点があります。
種代が異常に高い!!
食べる大豆は一袋2000円の所、種撒用の大豆は一袋12000円とかです。
どうして??意味不明です(´・ω・`)しょぼーん
その法人は大豆を始めた年は、種撒用大豆代30万円、収穫した大豆の売上20万円だったそうです(´・ω・`)しょぼーん
種の方が高いって!!しかも除草剤や農薬や人件費や収穫代や乾燥代等入れたら、しゃれにならない赤字です!
補助金で賄えるとはいえ・・・
となると、去年自分達が作った大豆を取っておいて、今年植えれば無料だと思いますよね。
これやっちゃダメだそうです。
先祖帰りする大豆が出てきて、品種が違うのが混じるので、ちゃんと種撒用の大豆を毎年買わないといけないそうです。
※上記は建前で、実際は少し買って、後は去年自分達が作ったのを取っておいて種蒔きするそうですが。。。
そして一番の問題なのが、売上金額の入金方法です。
収穫した大豆は大抵はJAで乾燥・販売します。
JAに納品したら、考えられる最低単価で計算した売上金額が入金されます。
実はこれ、JA様が身銭を切って農家に払っている仮払金みたいな奴です。
そりゃそうですよね。
納品→即売れる→売上入金
な訳ないですから(´・ω・`)しょぼーん
納品→乾燥→販売
で実際売れるまで1年以上掛かります。
その間、農家にお金が入らないと、資金繰りに苦しい農家が困るので、先ほど言ったように、JA様が身銭を切って、仮払金を払っているのです。
その場合、大豆相場が暴落して、実際には安くしか売れなかった場合、一度農家に支払った仮払金を返せなんて言えないので、絶対これより安くならないだろうという最低単価で計算して仮払いするのです。
そして高く売れた分の差分のお金が精算金として1年以上後になってJAから農家に支払われます。
「大豆の清算金は忘れた頃に入ってくる」と言っていました(笑)
なので大豆価格上昇の恩恵をすぐに受けれないのが厳しいです。
またこのような仕組みだと、税務署との戦いがあります。
なんと税務署が大豆の清算金を未収金として計上して税金払えというのです。
会計用語でいう【発生主義】ですか。
農家からすると、貰える当てもない、しかもいくら貰えるか全く不明(大豆相場が読めれば、農家やめて、大豆先物取引でもやるよって話しです)なお金を未収金として計上するなんてナンセンスです。
会計用語でいう【現金主義】で会計処理したいのです。
話しを聞いた法人では、収穫・乾燥・販売が全部アウトソーシングでした。
収穫機は700万ぐらいするし、乾燥機は知らないですが、米と同じような感じだとしたら、建屋から必要なので、自前で用意したら1千万を超える設備投資になります。
販売は営業力がないと無理なので。。。
※播種機は、トラクターに付けるアタッチメントを買えばいいので、そこまで高くないので、自前です。
収穫・乾燥・販売を自前でやればかなり収益が上がり、補助金頼みにならないのですが、設備投資をするためには、10年ローンとかになるでしょうから、政府が大豆の補助金を今後10年は増やす事はあっても減らす事はないと保障してくれないと、怖くて設備投資なんて出来ません(´・ω・`)しょぼーん
特に乾燥・販売を自分でやったら、勿論JAからの仮払金なんてないですから、売上が立つ(お金が入る)のは相当先になるので、経営的に安定している農家しか出来ません。
しかも農作物の補助金って政権変わったらコロコロ変わりますよね・・・
大豆・・・自給率上げたいなら、政府が10年変わらない方針を示さないといけません。
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