2014-11-01 16:47 | カテゴリ:所見日記
さて、黒田バズーカ第二弾によるサプライズ金融緩和で市場は活気付いていますが、今後どうするか塩漬けマンの戦略を考えました。
過去の株価推移を元に考えていますが、勿論状況が違いますので、以下のような変数を考慮して臨機応変にいかないといけません。

・前回と違いアベノミクスによる加熱感がない
・前回と違い海外にこれ以上の円安歓迎ムードがない
・消費増税
・過去最高水準の空売り比率
・FPGAとのコンボ
・アメリカQE終了
・アメリカ中間選挙
・日本景気減速懸念(前回はダメダメ民主の反動に乗った形)

・・・など等

以下気になる銘柄も書いていますが、大型株も考慮しているので、今までの投機的視点(時価総額絶対主義・材料絶対主義)を薄めて、投資的視点(決算相場中なので進捗率等)も考慮しています。

■指数連動型■
↓まずは日経平均のチャートです
日経平均

アベノミクスですでに暴騰しており、黒田バズーカ第一弾で一段高となりましたが、それまでの反動で5.23の歴史的大暴落を招きました。
結果論ですが、5.23大暴落前に売っていた方が時間的リスクも考慮すると一番パフォーマンスが出ています。

問題は今回の黒田バズーカー第二弾大幅反落(しかも中長期下降トレンド入り)があるのか?!
あるなら、日経ブル2倍等の指標連動型を買った場合は、直近の天井を見極めて売らないといけません。
前回は5.23大暴落まで約二ヶ月掛かっています。
とりあえず、初動である今、さっさと買って、上昇トレンドに乗り、下降トレンドへとトレンド転換を察知したら売るのがいいと思います。

ですので、塩漬けマンは日経ブル2倍を火曜日に買い増すと思います。

■円安■
↓まずは円安メリット銘柄筆頭であり、日本株の象徴であるトヨタのチャートです。
トヨタ
日経平均と同じような値動きです。
長期で持っても安心ですが、大暴落に巻き込まれると、その前まで株価が戻るのに多大な時間が掛かっており、大暴落で逃げなかった場合の時間的リスクは看過出来ません。

これも指数連動型と同じく、大暴落があるなら、反落の下降トレンド入り前に売り抜けないといけません。
次に銘柄ですが、塩漬けマンは既にトヨタマツダを仕込んでいます。

以下はロイターからの想定為替レートの引用です。

社名      今期想定    前期(年間)実績  1円変動時営業利益への影響額
          (ドル/ユーロ) (ドル/ユーロ) (ドル/ユーロ、年間ベース)


トヨタ     101円/136円  100円/134円     400億円/40億円
日産自     100円/140円  100.2円/134.2円    120億円/ ゼロ
ホンダ     101円/136円  100円/136円     120億円/ 5億円
富士重     100円/135円  100円/133円      92億円/ 2億円
マツダ   100円/135円  100円/134円    23億円/15億円
三菱自     100円/139円  100円/134円      20億円/13億円
ソニー     103円/137円  100.2円/134.4円   ─30億円/60億円
パナソニック 105円/135円  100円/134円      ゼロ/ 15億円
キヤノン    100円/135円  97.84円/130.01円   31億円/17億円 
東芝       100円/135円  100円/133円      (非公表)
TDK     100円/135円  100.26円/134.42円 14億円/ほぼゼロ 
任天堂     100円/140円  102.92円/141.65円   (非公表)
村田製作所 100円/135円  100.24円/134.38円   30億円/─
三菱ケミHD 102円/140円  101円/─     10億円/1億円  
住友化学    100円/─   100.27円/─      20億円/─ 
東レ       100円/133円  100.2円/134.4円 5億円
新日鉄住金   102円/─   100円/─       ほぼゼロ  
JFE      102.3円/─  99.8円/─       ほぼゼロ 
王子HD 102円/─   100円/─      ─5億円
日本製紙  105円/─   100円/─      ─8億円
 

勿論「1円変動時営業利益への影響額」は大きければいいわけではなくて、営業利益との割合で考えないといけません。
営業利益における割合で見ると富士重がよいです。

業績も好調で、決算発表済み(中間決算進捗率47.6%)なのもよいですが、チャート的にずっと上がっているのをどう解釈するかですね・・・

勿論マネーゲーム的には時価総額の低い銘柄で海外比率が高い輸出企業で円安メリットが高く想定為替レートが低い企業を探すのがベストですが、すぐには見つけられません。

火曜日までに粘って探してみようと思います。

■不動産■
↓まずはアベノミクス不動産の代表的なマネーゲーム銘柄であるいちごHDのチャートです。
いちごHD

今までのチャートと全く違います。
さすがマネーゲームです。日経やトヨタと同じように戦っていたら死ねます

・異次元の金融緩和前から急騰している←早く動いた物のみ利益が出る
・異次元の金融緩和で上げるも5.23を待たず、直後調整
・5.23では今までの急騰分もあるため、大暴落
・暴落直後はリバるも、直近に至るまで、下降トレンドで値を戻していない


厳しいです。
JCや逃げ遅れはアウトです。
しかもアベノミクスがなかった事になる勢いで調整しています。

では火曜日に暴騰したらもう売ったほうがいいのかと言われると、いかんせん、かなり調整していますので、上値余地は高いです。

日々様子を注視しながら、調整入りの判定は日経やトヨタのように全体の市況を見ながら判断するのではなく、別個のマネーゲームとして、個別にチャートや、日々出される材料等を見ながら、よりシビアに判断した方がいいと思います。

次に銘柄です。
その前に今回の金融緩和の内容を一部おさらいです。
「上場投資信託(ETF)と不動産投資信託(REIT)の保有残高は、ともにこれまでの3倍に増やし、それぞれ買い入れペースを年間約3兆円と年間約900億円に増やす。ETFの買い入れ対象には新たにJPX日経400に連動するETFを加える」

となると、不動産はリートをやっており、JPX日経400にも組み込まれている銘柄が良いと思います。

既に塩漬けマンはいちごHDとアルデプロを持っています。
それ以外では以下が目に付きました。

銘柄 時価総額 初日騰落 材料 通期業績 今期進捗
・ヒューリック 7190億 11.67% J‐REIT・JPX400 業績好調 第3四半期決算を10月28日に発表済み。進捗率は75%
悪い所はないです。初日に上げ過ぎていないのも買いやすいです。

・飯田グループ 3618億 6.68% 割安高配当・JPX400 業績好調 第一四半期の進捗率が悪い(13%)のが気になる※11月11日中間決算
リートはやってないです。株価は長期下降トレンド(第一弾金融緩和でもちょっとしか上がっていない)にも関わらず空売り多い・・・結果割安となっている・・・利益増えているのにどうして??決算まだで怖いのでスルーかも

・ケネディクス 1346億 16.82% J‐REIT 業績好調 中間決算で既に進捗率70%※11月10日第三四半期決算
JPX日経400には入っていませんが、不動産のマネーゲームと言えばいちごHDと双璧を成します。それだけに初日は16%も上げており(時価総額が低めなので上がりやすい)、火曜日からの参戦はJCが怖い所ではあります。しかし、業績が絶好調中間決算で既に進捗率は70%です。決算期待も込めてインしたいです。

■金融・リース■
↓まずはマネーゲームの本命アイフルのチャートを・・・と言いたい所ですが、アイフルは変数が多過ぎ(破産寸前ADR・早くから変にマネーゲーム化していた等)なので、オリコのチャートです。
オリコ

こちらも不動産と同じく、マネーゲームですので、厳しいチャートです。
※勿論オリックスのような大型優良株は違いますよ。
大暴落に巻き込まれたら、JCと逃げ遅れは致命傷となります。
しかも不動産と同じく、ホールドすればするほど助からない無限地獄・・・

ただ、爆発力は凄いです。
アベノミクス上げの時は急騰しています。
そして今、アベノミクスが始まる前の水準まで調整しています。
上げ幅は大きいと思います。

戦い方は不動産と同じです。
マネーゲームと割り切り、個別にチャートや材料や市況を睨みながら、全面安の大暴落が来た時は勿論、それを待たずに、個別に下落の気配を察知したら華麗に売り抜ける

大事なのはインは早くJCは絶対避けるということです。

次に銘柄です。
塩漬けマンは既にオリコ・Jトラスト・オリックスを持っています。
これ以上はいらないのかなとも思いましたが、一応候補です。

銘柄 時価総額 業種 初日騰落 材料 通期業績 今期進捗
・芙蓉総合リース 1317億 6.88% リース 太陽光発電・JPX400 業績堅調 中間決算を11月5日。第一四半期進捗率29%
この手の企業では小型の方で、11期連続増配。だが上値余地はどうだろう・・

・東京センチュリーリース 3060億 6.85% リース 太陽光発電・JPX400・川崎で再生医療拠点整備事業に参画 業績堅調 中間決算を11月4日。第一四半期進捗率26%
直近調整しているので買いやすい。JIAとFPGで最近脚光を浴びているオペリース事業も3000億規模で手がけている

・アコム 5810億 13.04% 消費者金融 JPX400 業績好調 中間決算を11月6日。第一四半期進捗率29%
アイフルは火曜日大幅GUしそうなので、JCが怖い場合はこちらを買うかも。

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以上ですが、ポイントをまとめると以下の通りです。
上昇トレンド入りと判断。今はその初動。ただし、あまり長く続くとは思えない
初動の今、押し目など待たずにさっさと買う
・回転はさせない。初動で仕込んだら、大暴落(下降トレンド入り)が来るまでガチホ
・マネゲ銘柄、投資銘柄両方とも、大暴落(下降トレンド入り)を察知したら速やかに売る
・マネーゲーム銘柄と投資銘柄は明確に区別し、マネーゲーム銘柄は、よりシビアに利益確定のタイミングを計る(全体的な大暴落が来なくても、マネゲ銘柄は個別にちゃんと天井で売るようにする)
※大暴落が来ない可能性もありますが、調整(下降トレンド入り)はほぼ入ると思います。その場合は、臨機応変にいきます。


上記はあくまで「方針」であって、状況の変化に合わせて臨機応変「変化」はします。
いきなり火曜日に全部利益確定っていう変化をするかもしれません。

金融緩和系の主力銘柄は上記の通り、ホールド目線ですが、日々発生する材料マネーゲームは戦えるだけの資金を残して仕込みますし、そういうのは勿論暴騰即売りのマネゲの鉄則で戦おうと思います。
※市況がいいからと行って、安易に持ち越さない。持ち越すにはそれなりの理由が必要。
また、金融緩和関連銘柄として、上記主力以外の色んなセクターが日替わり物色されると思います。
例えば、既に上げていると思いますが、含み資産系とか、証券系とか、百貨店系とか・・・日替わり循環物色で騰落を繰り返すと思いますので、そういう波には乗れたら乗りたいです。

※塩漬けマンは推奨株とかやりませんので、決して上記に書いている銘柄を推奨しているわけではありません。自分が今後買いたいなと思った銘柄を書いているだけですので、既に持っている銘柄については触れていません。
※100%自己判断自己責任でお願いします。

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